官能小説販売サイト 園ひとみ 『背徳の囁き』
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園 ひとみ   背徳の囁き

目 次
一章 レイプの過去
二章 上司の凌辱
三章 行きずりの淫戯
四章 淫らな脅迫
五章 好色産婦人科医師
六章 えつぎゃくプレイ

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   一章 レイプの過去

     1

 金曜日の夜。午前〇時になっても夫は帰宅しないので、は先に寝ることにした。
 製薬会社の研究室に勤める夫は、ふだんは帰りがそう遅くならないが、今夜は同僚たちと飲み会があるということだった。
 夫は合鍵を持っているし、何時に帰るかわからないこんな夜は、先に寝ていることにしている。
 ベッドに入ると、間もなく眠りに落ちた。
 それから、どのくらい時間がたったのか。眠りの底から浮かびあがるようにして、まだはっきり目覚めないうちに、由布子は何かの物音を聞いた。
 この寝室の外のようだった。三LDKの間取りのマンションだが、深夜でもあり、玄関や廊下での小さな音も耳にすることになる。
(夫が帰って来たんだわ)
 夢うつつの中で由布子はそう思った。
 けれど、何故か次の瞬間、
(違う、夫じゃないわ……)
 と由布子は目を閉じたまま、突然の恐怖感と怯えに襲われた。
 真夜中のちんにゅうしゃ――。
 由布子が今夜、部屋に一人で寝ていることを知っていて……。
『レイプ』という言葉が、由布子の心臓をズキン、と突き刺した。
(いやっ……!)
 まだ目が覚めきらないうちに、胸のなかで悲鳴を発した由布子は、ベッドから跳ね起きた。
 スタンドの淡い灯だけの寝室の薄暗さに目が馴れて、由布子は深呼吸をした。
(ああ、怖かった)
 半ば眠り、半ば目覚めていての奇妙な一瞬の夢。
 真夏でもないのに顔や首筋に汗をかいていた。
 ふたたび枕に頭を落として、由布子は耳を澄ませた。
 キッチンのあたりで、グラスの触れ合う音がした。
 やはり、夫だったのだ。ふだん、飲み慣れないアルコールを遅くまで飲んで、喉が渇いて水を飲んでいるのだろう。
 由布子は、起きて行こうかと、ちょっと迷った。
 けれど、「寝ていていいんだよ」と、こんな時の夫の優しさを思い出して、ふたたび目を閉じた。
 入浴して間もなく夫は寝室へやって来るだろう。
 そう思って安心したせいか、由布子は、ふたたび眠りに引き込まれた。
 ふと、目を覚ました由布子は、さっきと同じようにゾッとした恐怖に襲われ、悲鳴をあげた。
「やめて、いやっ、やめて!」
 掛蒲団を剥いだ由布子のネグリジェ姿に、男が荒々しくのしかかっている。
(やっぱり、夫じゃなかった……!)
 と絶望と恐怖に包まれながら、由布子は必死で男の身体を突き返して抵抗した。
「やめて、よして、いやっ、いやよ!」
 暴れる由布子のネグリジェの胸のボタンを、男は引きちぎるようにしてはずし、豊かな白い乳房をあらわにして、むしゃぶりついた。
「いやあっ」
 全身が鳥肌立って由布子は叫んだ。男は乳首を口に含んだまま、喉の奥でクックックと笑った。
「由布子、僕だよ」
 その声は夫の義彦だった。
「あなた……」
 目を開けた由布子は、首筋に吸いついている義彦の頭髪を見た。けれど、いつもの夫の匂いではなかった。アルコール臭い、不潔な匂いだった。
「いやっ」
 本能的に由布子は顔をそむけた。
「な、いいだろう、やりたくなった」
 囁きながら義彦が由布子のパンティを脱がせかけた。反射的に由布子は腰をよじった。
「やめて」
「どうしたんだ」
「お酒臭いわ」
「飲んで来たからさ」
 拒絶する由布子の腰を押さえつけて、義彦は強引にパンティをむしり取った。
 その時、由布子は義彦がランニングシャツにズボン姿であるのを眼にした。
「いや、あなた、やめて」
 悲痛な声で叫んで由布子は夫の胸を突き返した。夫婦の交わりはいつも、入浴後、パジャマとネグリジェをそれぞれ着た姿で行なう。ところが今夜の義彦は、まだズボンを穿いているのだ。
 そのことが由布子に〃悪夢〃の連想をさせる。ズボン姿の男が、荒々しく淫らに由布子を襲ったあの悪夢――。
「いいだろ、な、抱きたいんだ」
「いや、今夜は、いや」
「僕達は夫婦じゃないか」
「あなた……」
 
 
 
 
〜〜『背徳の囁き』(園ひとみ)〜〜
 
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