高 竜也 女教師レイプ
目 次
第一章 犯される女教師
第二章 濡れる女教師
第三章 狙われた女教師
第四章 弄ばれる女教師
第五章 売られた女教師
第六章 穢される女教師
第七章 蝕まれた女教師
第八章 淫れる女教師
第九章 欺かれた女教師
第十章 輪姦される女教師
(C)Tatsuya Koh
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第一章 犯される女教師
開け放たれた窓から、マンションの中庭にある花の匂いが、奈緒美の気持ちを浮きたたせるように漂ってくる。
大きな姿見の前に立った奈緒美は、体に巻きつけたバスタオルをハラリと落として、鏡のなかの自分を見つめた。
確かに綺麗になったわ……。
湯あがりの肌はほんのりと桜色に染まって、庭の桜と競い合うように匂いたっている。
男性ホルモンの影響かしら?……
奈緒美は、二年前から付き合っている体育教師、今関直人の筋肉質な裸身を思い浮かべて、思わず顔を赤らめた。それだけではない。あと二時間もすれば今関に抱かれる。そのときの激しい抱擁を想像したものだから、自分でもびっくりするくらい豊潤な蜜が、あっという間に下半身の恥ずかしい柔肉の裂け目を濡らしていった。
化粧台の上のティッシュを取ってそっと拭き取る。そのわずかなタッチでさえも感じてしまうほど、女体は敏感になっていた。
マンションの最上階にある奈緒美の部屋は外から覗かれる心配などないのに、あわてて窓を閉め、取り替えたばかりの春にふさわしい薄地のカーテンを引いた。
チラリと置時計を見る。午後二時をすぎたばかりである。ここから約束したホテルまでは、タクシーで二十分もあれば充分だから、念入りにお化粧もできるし、洋服も選べる。
そうだわ、思いきりセクシーな下着で彼をドキッとさせてやろう……。
はめこみのクロゼットから数日前に購入したばかりのリエンを選んだ。それを身に着ける前に、素っ裸の体に当ててみた。
まるでパリの高級娼婦みたい……。
奈緒美は、なにやら淫らなものがジワーッと身内に湧くのを感じた。変わったものだ、と自分でも思う。
『二人きりのときは、もっと淫らになろうよ。それがこれからのセックスだと思うよ』
今関はいつもそう言う。そして奈緒美は明らかに、今関の考えに感化されたと思う。初めのうちこそ恥ずかしかったが、今では、淫らになるという感覚がよくわかるし、好きである。
自分が自分でなくなる、あの淫蕩な世界。
結婚とは、極端に言うなら、セックスをするということである。
「ああぁぁぁ……」
奈緒美は熱い吐息をもらした。体が隅々まで熱く疼く。一刻も早く抱かれたいと思った。
下着から着ていく洋服まですべて整えた奈緒美は、それを順序よくベッドの上に並べて、化粧台の前のストゥールに腰をおろした。素っ裸のヒップから秘唇にかけて、レザーの冷んやりした感触がひろがっていく。
いくら一人暮らしとはいえ、かつては決してこんな不謹慎な格好などしなかった。
それが私ったら……。
奈緒美は午後四時のデートまでの時間に、自分の気持ちが少しずつ淫らになってゆくプロセスを楽しんだ。
軽く化粧をはじめたとき、インターフォンが鳴った。時間に余裕がなかったなら無視したはずだが、まだ充分に時間があったので、奈緒美は応答用のボタンを押した。
「はい、どちらさまですか?」
声がうわずっているのが、奈緒美自身にもよくわかる。恋人との抱擁がそうさせるのだ。現金な自分に、ついつい笑みがこみあげてくる。
「宅配便です。和歌山からの……」
奈緒美はすぐに納得した。奈緒美の故郷は和歌山県田辺市である。十日ほど前の兄からの手紙に、名物の梅干しを送ると書いてあった。手紙の内容は奈緒美の結婚問題についてであり、梅干しの件は付け足しにすぎない。兄は二十六歳になる奈緒美のことを本気で心配して、今までにいくつかの見合い話を持ちこんでいたが、奈緒美は曖昧な返事で切り抜けてきた。
しかし、これからはそうもいかない。奈緒美も内心は焦っていた。そしてようやく同じ高校の体育教師、今関直人との仲が具体的になってきたので、近いうちに兄や親類の者たちにいい報告ができるのではないかと思っていた。
「今すぐ開けますから」
咄嗟だったので下着をつけている心の余裕がなかった。奈緒美は素肌の上へじかにガウンを羽織って前を合わせると、紐で結んだ。アメリカのローレの製品は、シルクでできているから着心地は満点だ。
ドアを開けた。作業服姿の若い男がいた。
いつも玄関の靴箱の上に認印を置いてある。奈緒美がそこへ手を伸ばしかけたとき、段ボール箱が足もとに投げられた。
奈緒美が相手を見る。男がドアを押し開けて、ヌーッと入ってきた。そして作業服の大きなポケットからガムテープを取りだすと、あっという間もなく、それこそ奈緒美が抗う暇もないほど素早く口に張りつけた。
まったく虚をつかれた奈緒美は、言い知れぬ恐怖感に襲われ、男を振り払って奥の部屋へと逃げこんだ。男の足音がすぐ背後に迫る。化粧台の上の置時計を手にした奈緒美は、それを窓に向かって投げつけようとした。硝子が割れれば、誰かが異変に気づいてくれるはずである。
だが、置時計が奈緒美の手を離れる直前に、汗臭い匂いに包まれて、女体が床の上に捻じ伏せられた。口をガムテープで塞がれているので声にならない。
男が全体重を乗せて、奈緒美の両手を万歳させて押さえた。自由になるのは両脚だけだ。奈緒美は必死に脚をバタつかせて暴れた。せめてその音が、階下の住人に聞こえてくれないかと願って。
だが、奈緒美の努力もむなしかった。新しく張り替えたばかりの毛足の長い絨毯は、すっかり音を吸収してしまい、少しの効果も表われなかった。
女体を押しつけたまま、男は無言で奈緒美を見おろしている。それがかえって無気味だった。疲れ果てた奈緒美は、とうとう両脚をバタつかせることを諦めた。
男の目が薄く笑った。視線がゆっくりと顔から胸もとへ移る。暴れたためにガウンがはだけて、乳房の谷間がはっきりと見えた。
男が、右手で前合わせの部分を開いた。奈緒美の左手は、男の右肘で押さえられているので自由がきかない。乳房が見ず知らずの男の目にさらされる屈辱を、奈緒美は無言で甘受しなければならなかった。
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