官能小説販売サイト 高竜也 『母は女教師』
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高 竜也    母は女教師

目 次
第一章 女教師・濡れた指先
第二章 女教師・歓喜の鋭痛
第三章 女教師・襲われた放課後
第四章 女教師・生徒に犯されて
第五章 女教師・透ける乳房
第六章 女教師・不吉な夜
第七章 女教師・屈辱の寝室
第八章 女教師・狙われた肉体
第九章 女教師・母と息子
第十章 女教師・最後の恍惚
【特別付録】あのお母さんの○○は、どんな感触?

(C)Tatsuya Koh

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 第一章 女教師・濡れた指先

 梅雨の中休みというのだろうか。四、五日前から春の花曇りのような日がつづいている。六月も終わりに近いある日、立花順子は、中間テストの英語の採点を終えると、蒸し暑さから逃げるように教員室を出て、屋上にやってきた。
 丘陵の中腹にある校舎の屋上からは、一キロほど離れた海岸の風景が煙ったように見える。水すましのようにヨットが行き交い、モーターボートが白い航跡を残して沖のほうへ小さくなってゆく。間もなくこの海岸も、行楽の人々で埋めつくされる。
 東京へ出るには少々時間がかかるが、魚は安くておいしいし、空気も新鮮だ。学校の周囲は雑木林を切り開いた閑静な別荘地帯で、環境という点では申し分ない。生徒のなかには、わざわざ一時間半も電車に揺られて、東京から通学してくる者もいる。
 順子は何度も深呼吸をして、オゾンをたっぷり含んだ空気を肺に送りこんだ。重い頭も少しはすっきりしたようだ。
 眼下の中庭のプールで、水泳部の男子生徒が準備体操をしている。どの生徒も高校生とは思えないくらい胸が厚く、長身で筋肉質である。指導している体育教師で水泳部長の関口は、ギリシア彫刻のような見事な裸形をしている。順子は息苦しさを覚えて、視線を雑木林のほうへ転じた。
 どこかで鳥が鳴いた。このあたり一帯は、鳥の自然保護区になっているので、さまざまな種類の鳥が集まってくる。鳴き声に誘われるように、雑木林に面した屋上の縁に立つと、鳥は羽音をたてて飛び去った。
 むせるような緑の匂いが鼻腔をくすぐる。順子は眼を閉じると、もう一度深呼吸をした。身体が洗われていくようである。積もり積もったのようなものが吐きだされ、新しい生命が吹きこまれてゆく。
 オヤ?! その時順子は、何度か鼻をうごめかせた。ほんのちょっぴりだが、不純な匂いを嗅ぎとったからだ。しいていえば、それは淫靡な匂い、とでも表現したらいいのだろうか……。
 眼を開けて四方を見渡した。ちょうど学校の裏側にあたる一帯は、木々と雑草が無秩序に密生し、やっと人が一人通れるぐらいの自然にできた道が、丘の一番高い所にある展望台まで通じている。
 順子は心の中に、ある種のざわめきを感じていた。あの匂いに似ていると思った。あの匂い……それは男のエネルギーの源泉ともいえる、精液そのものである。
 雑草の中から、女の笑い声がかすかに聞こえた。順子は、本能的に身をかがめるようにして屋上の縁にへばりつき、声のするあたりに視線を向けた。
 人間の背丈ほどもある夏草がざわついて、その間から女の白い顔が現われでた。口を開け、眼を閉じ、笑ったような表情で天をあおいでいる。白い胸のあたりに男の顔がへばりついていた。そこで何が行われているか、歴然としていた。
 順子はカーッと全身が熱くなった。あわててその場を離れようとしたが、金縛りにあったように足が動かない。
 三十五歳の完熟した肉体は、たちまち火の塊りとなった。一瞬のうちに、教師としての理性が飛び散り、下劣な品性がむきだしになった。いけない……と思いながら、そこに眼が向いてしまう。
 女が男の前にかがみこんだ。長い夏草が邪魔をして定かではないが、女が男のものを口に含んでいるらしい。
 男が眼を閉じてあお向けになって、満足げに口もとをゆがめるのが見える。男が女に向かって何かいった。女がそこから顔を離した。
 と……見事にそりかえったものが、何十倍にも拡大されて順子の眼に飛びこみ、大脳を激しくゆさぶり刺戟した。ヌルッとしたものが下腹部の肉の裂け目から滲みでて、パンティに溶けてゆく。思わず太腿を擦り合わせたが、溶けたものはたちまち薄い布地に染みわたった。
 女の白い手が男の長大なものを握りしめて、前後にゆるくしごいてゆく。
 順子は、まるで忍びの者が塀にへばりつくように、屋上の囲いの縁に身体を押しつけて、斜め眼下のふしだらな行為を凝視した。握りしめた掌の中に汗がたまり、全身が燃えるように熱い。
 女は再び男の雄々しい一物を口に含むと、頭をゆらゆらと動かしてゆく。男の手が女の頭をかかえて、下腹部に押しつける。女がもがいてそこから顔を離すと、男の猛け猛けしいたかまりは、天に向かって身震いした。
 順子の口の中はカラカラに渇ききっていた。尊大に揺れている男のものに手を触れてみたい……と思った。
 女が横たわると、男は大きく女の両脚を持ちあげ、その間にかがみこんで、黒い翳りの上に顔を埋めてゆく。
 ああ、なんてことを!……二人に対して憎悪にも似た感情をつのらせている自分に気づくと、順子は情けなくて涙があふれそうになった。
 女の顔が激しく左右に揺れだした。
 順子は、まるで自分がそうされているかのような気分になって、いつしか、下半身を屋上の縁に思いっきり押しつけていた。痛いような快感が、そこから湧きあがってくる。
 やがて、男が女の上にのしかかった。二人のまわりに夏草が覆い、男の浅黒い背中だけが順子の網膜の中に映しだされるにすぎない。そこだけ、夏草が揺れている。
 順子は、不意に嫌悪感に襲われてその場を離れた。一階の教職員用のトイレに入ると、パンティに附着したものを執拗に拭いとった。そのシミは、恥ずかしいほど大きくひろがっていた。順子はハンカチをその部分にあてがうと、ぼんやりと教員室に戻った。
 一時間後、順子は学校からバスで十五分ほどの自宅の門をくぐった。郵便受けをのぞくと、何通かの葉書や手紙が来ている。無意味なダイレクトメール、株配当の知らせ、そして差出人の名に心あたりのない封書がある。いやに中身は分厚い。
 順子は胸騒ぎがした。また、あのいやらしい手紙にちがいない……。近頃、やたらに差出人不明の手紙が来る。そのどれもが、いわゆるエッチな内容の手紙だった。
 玄関を開けると、幸一はもう帰っているらしく、靴がきちんと揃えてある。幸一の部屋の前まで行って、「幸ちゃん、ただいま」と声をかけたが返事がない。ドアには貼紙がしてあり、“起きるまで声をかけないで”と書いてある。中間テストがつづいたので、よほど疲れているとみえる。
 自室に戻って着替えをすませると、あのいまわしい光景で汚してしまったパンティも取り替えてから、さて、手紙をどうしたものかと思案した。捨ててしまおうかと思ったが、いやらしい手紙ばかりとは限らない。ひょっとすると、大事な知らせかもしれない。順子は心の中でそう弁明すると封を切った。


 
 
 
 
〜〜『母は女教師』(高竜也)〜〜
 
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