高 竜也 母と一人娘
目 次
第一章 熟肌を襲う姦交
第二章 母娘を濡らす指交
第三章 処女を抉る淫交
第四章 愛液を誘う悦交
第五章 太幹を頬張る密交
第六章 膣口を這い回る舌交
第七章 牝芯を狂わせる歓交
第八章 菊門を弄ぶ肛交
第九章 絶頂を突き崩す魔交
(C)Tatsuya Koh
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第一章 熟肌を襲う姦交
貴和子は表情を変えて、目の前の逞しい若者を見つめた。相手の言葉があまりにも唐突だったからである。
娘のボーイフレンドである田代弘史は、また同じことを言った。
「女の三十代は、やりたい盛りだそうですね」
弘史には貴和子の驚く顔が面白くてならない。美しい顔はどんな時でも、やはり美しいと思う。
「お母さんだって体が疼く時ってあるんでしょう。だったら、ぼくでどうかと思ったんですよ。ぼくもまるで未経験というわけじゃないから、少しはお役にたてるかと……」
「あなた、どうかしたんじゃないの!?」
「そうかなあ……」
「それに……お母さんだなんて呼ばないでちょうだい!」
「だって、貴和子さんじゃ、もっと変でしょう。先生というのも堅苦しいし、やっぱり、友だちのお母さんなんだから、お母さんが親しみもあるし、いちばんいいと思うんだけど」
貴和子は、ひとり娘、静香のボーイフレンドをまばたきもせずに見つめた。南青山に建つマンションの最上階の部屋からは、神宮外苑や東宮御所の濃い緑の森が見渡せた。貴和子は、不思議な空間の中にいる自分を感じ、内心で狼狽していた。
この若者は、ひょっとして宇宙人ではないだろうか!?……そんな気がしたのである。
弘史がのっそりと立ちあがって、ソファに腰かけている貴和子のほうへ近寄ってきた。貴和子は、手もとにあったクリスタルカットの大きな灰皿を手にして身構えた。それまで笑っていた若者の表情が急に険しくなった。大きな瞳の中に小さくおびえた貴和子の顔が映っている。
威圧感を感じてひるんだ。若い頃、モデルをしていた経験もある貴和子である。抜群のプロポーションでバランスよく肉感的な貴和子の体は、一メートル六十五センチもの身長がある。だが、相手の青年は、さらに彼女より十五センチも高い。
「大きい声を出すわよ」
「いいですよ。――トップブランドの有名デザイナー、白昼に襲われる――テレビや週刊誌が大騒ぎをするだろうなあ」
まるで他人ごとのような言い方である。灰皿を投げつけようとした貴和子の手が、強い力でつかまれた。
「お願い、やめて。乱暴はしないで……」
それまでの強気の姿勢がいっぺんに崩れて、哀願していた。
「じゃ、させてくれますか!?……」
再び弘史の表情は柔和になった。
「そんなこと、できるわけがないでしょ! あなたは静香のお友だちよ。あの娘は、あなたを好きだし、ひょっとしたら結婚をするかもしれないと言っていたわ。そんなあなたと……。それに私とは年だって違いすぎる」
「年のことなんか、セックスには関係ないんじゃないかな。それに、ぼくは今のところ、静香ちゃんと結婚するかどうか、決めたわけじゃないし。彼女、まだ十六ですよ。ぼくだって十九になったばかりだ」
弘史が元ファッションモデルをしていたという貴和子の体を引きつけると、貴和子はつんのめるようにして青年の胸の中に倒れこんだ。両手が知らないうちに腰にまわって、さらに強い力で抱きしめられた時、彼女は、若者に男特有の強烈な雄の匂いを嗅ぎとった。
危険だ……と思った時には、弘史の唇が目の前に迫っていた。
「いけないッ。駄目よ!」
突き放そうとしたが、長く逞しい腕に抱きしめられた肉体は、身動きひとつとれない。メンソールの匂いがする唇が押しつけられたが、貴和子はかたくなに唇を結んで拒んだ。青年のターゲットは唇から耳たぶへと移っていった。
「ヒイ――ッ」
耳たぶからうなじにかけては、感じやすい体の中でも最も敏感な部分である。中学生の頃にオナニーを覚えた貴和子が、その頃から指でまさぐる最初の部分が耳たぶだった。
ぞくぞくするような快感が、耳たぶの後ろから生じた。貴和子の反応をいち早く察した弘史は、交互に左右の耳たぶを舐める。舐めるといっても、尖らせた舌と唇で掃くようにくすぐるだけである。吹きかけられた熱い吐息で、電流を流されたようなショックが、たてつづけに貴和子を襲った。
「あああッ……あーん……」
声をもらすまいとするから、かえって唇を割って吐きだされる声は甘く切なげに聞こえてしまう。若者は、耳の穴の奥にゆっくりと小指を差し入れてきた。
初め、弘史を突き放そうとしていたはずの両手が、いつの間にか弘史のポロシャツを鷲づかみにして、とりすがっている。
弘史は冷静に相手の反応を見つめ、状況を判断した。正直なところ、三十四歳の有名なファッションデザイナーで、静香の母である貴和子が、こんなにも簡単に自分の暴挙に応えてくれるとは、まったく考えてもみなかった。相当の抵抗があるものと思っていたのだ。実際に大声など出されたら、どうしようかとも考えていた。
二年前に離婚した貴和子は、美しすぎることとトップデザイナーのステイタスのために、かえって男たちには近寄りがたい存在のようである。契約を結んでいる有名アパレルメーカーの社長と噂にのぼったこともある。が、それはあくまでも噂の域を出なかった。いろいろな男たちが取り巻きとなったが、プライドが人一倍強い貴和子は、言い寄ってくる男たちの間を巧みに泳ぎまわるだけで、現在の地位を不動のものとした。
それに今は、何よりもひとり娘の静香が十六歳という難しい年齢にさしかかっている。その意味でも、貴和子はこと、男とセックスに関しては慎重であった。だが、実際に三十四歳という年齢は、時として猛烈に男恋しく感じてしまう年齢でもある。少量のブランデーで酔うと、貴和子はいつも夢見る少女のように、脳裏に男を想い描いては指を使って火照る秘唇を慰めた。だが、イク瞬間の男の顔はどういうわけか、常に漠然としていて曖昧である。やがて、彼女の脳裏に描かれた画像が急速に消えて、逞しい男性自身にすり替わる。マッシュルーム状のてらてらと輝く亀頭、網の目を張りめぐらしたような血管が幾重にも浮いて見える、コーラ瓶ほどもある太い肉幹、グリグリしたふたつのボールがおさまった釣鐘のような雛袋……。
貴和子は、逞しい肉の剛棒が自分の秘孔をうがつさまを想像し、究極の歓喜の波に揺られて浮遊した。しかし何かがもの足りない。それは、抱かれるという感触と、実際の男の肌の手ざわりである。
そんな折り、貴和子は、娘の静香からひとりのボーイフレンドを紹介された。田代弘史という十九歳の若者である。貴和子の家からそう遠くない青山一丁目の大きなビルの中に、数種類のクリニックが集まったフロアがある。貴和子は、そのフロアにある田代歯科医院という看板を見たことがあった。弘史はその歯科医のひとり息子で、歯科大学を目指す浪人生だ。
静香にそれとなくどの程度の交際か聞いてみたことがあるが、今のところは単なるボーイフレンドのようである。ただ、お互いに好意を抱いていることは確かなようであった。静香は冗談とも本気ともつかぬ調子で、「私、あの人と結婚してもいいナ……」と呟いたことがあったからだ。
同時に母親の貴和子も、このセンスのいい若者に好感を持った。ある夜、男の影を追って指で疼く秘唇を慰めていた時、突然、弘史の姿が瞼の奥に浮かびあがってきたのだ。それ以来、貴和子は弘史の姿を追い求めては自らを慰めるようになっていた。その弘史が、突然、静香の留守に訪ねてきて貴和子に迫ってきたのである。耳たぶを舐められ、耳の穴をくすぐられているうちに、貴和子の頭の中は白く霞んでいった。ブラウスの上から乳房を撫でられた時、貴和子はハッと我れにかえった。ズキンッと恥ずかしいあたりの柔肉がひくついて小躍りしていた。
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