高 竜也 母 と 姉
目 次
第一章 姉弟・邪淫の秘密
第二章 麗母・貪婪な女体
第三章 姉弟・深夜の肉交
第四章 母姉・禁断の衝撃
第五章 純一・狂った牡欲
第六章 純一・爛れた関係
第七章 艶母・孤閨の指戯
第八章 美母・破瓜の追憶
第九章 母子・凄絶な暴辱
第十章 母子・痴獄の性獣
第十一章 哀母・堕ちた牝花
(C)Tatsuya Kou
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第一章 姉弟・邪淫の秘密
早生まれの純一は、十七歳の誕生日を迎えて一カ月もたたないうちに高校三年生に進学した。一年たつと、よほど成績が悪くないかぎり、エスカレーター式に同系列の大学に進む。
純一はあまり勉強が好きではないが、成績は常に上位である。ちょっと勉強をすればトップになる才能はあるのだが、性格的にそれはできない。
遊びのほうは、その年齢にふさわしい平均的なものだろう。沙弥加という他校の同学年の女子高生がガールフレンドといえばいえるのだが、厳密な意味ではガールフレンドといえるかどうか……。
沙弥加とは、ある雑誌のペンパル紹介欄を通じて知り合ったのだが、力ずくで処女を奪ったといういきさつがあった――。
街には木々の新芽がいっせいに吹きだす気配をみせていた。
品川から札の辻に至る国道を少し高台のほうに入ったところに、関東商事のヨーロッパ総支配人、宇佐美英介の邸がある。近くには皇族に列するお方の邸宅や一流企業の社長宅などがある、都内でも屈指の高級住宅地だ。
もともとこの家は、英介の父で現会長の剛造の持ち物だったのだが、高齢の剛造が熱海の別荘で生活するようになってから、英介一族が住むようになった。
英介は二年ほど前から単身でパリに赴任したため、今では妻の万紀子と純一、大学二年になったばかりの慶子、それにお手伝いの文江という年寄りがいるだけである。用心のために忠実なダンという名の秋田犬もいるにはいるが……。
ところが、慶子はある事情で、一年ほど前から大学の女子寮に入ってしまっている。
二百坪近い建坪の家に、三人の生活であるから、使う部屋は限られている。しかし、いつもはガランとした宇佐美家も、今日だけはひどく賑やかだった。剛造の喜寿の祝宴が開かれているからだ。パリから英介も一時帰国し、慶子も大学の寮から戻っている。遠くの親類縁者も祝いにやってきたりして、いつもの静けさが嘘のようだ。
純一はその喧騒から逃げるようにして、自分の部屋に戻ってきた。
宴はまさにたけなわであったが、純一にとっては祖父のことなどより、もっと気になることがあった。久しぶりに我が家に帰ってきた、姉の慶子の存在である。
窓硝子の向こうで、中庭の立木の枝が風に吹かれてかすかに揺れている。あと一カ月もしないうちに枝には葉が茂り、むせかえるような匂いが邸の内外に充満するはずだ。
自然は規則正しく四季を繰りかえす。しかし、人生はどうなのか? 毎日同じようなことをやっているが、必ずしも、それは同じことの繰りかえしではない、と純一は思っている。
そうだ。それはまさしく二年前の今日ではなかったか。父がパリに旅立ち、純一は高校一年生になってまもなくのことだから。
純一は古い日記帳を開いてみた。二年前の今日と同じ日付のページには、たった一文字“姉”という字が書き記されてあった。
だが、この一文字には、当事者しかわからない秘密が隠されてあるのだ。日記にはそれ以外何も書かれていないが、純一はあの二年前のことを、何から何まで克明に覚えている。
「お姉さん……」
熱く湿った呟きのなかには、十七歳の少年の万感の想いがこめられていた。
その日、ちょうど二年前の今日――。
慶子はそれまで付き合っていた大学生から絶交を宣告された。
すべてに自信を持っていた高校三年生の少女には大変なショックだった。しかもその大学生は、どうみたって慶子より程度の悪い他校の女子高生と、すでに身体の関係まであると得々としゃべったから、心に負った傷は大きかった。慶子自身、すでにその相手とは肉体関係があったからなおさらである。
その夜、慶子はそれまで口にしたことのないアルコールを飲んだ。
ちょうど、母の万紀子がパリに赴任したばかりの英介の世話のために、一カ月ほど留守にしていた。お手伝いの文江には手がつけられない。結局、弟の純一が世話をした。
文江は、夕食の後片づけが終われば、キッチン横の自分の部屋にこもってテレビに熱中するのが何よりも楽しみであるから、わがままに育っている慶子のことなど、できるだけ知らん顔でいたいのである。
どこでどのように飲んできたのか、慶子はかなり酔って、さかんに何事かブツブツと呟いている。
玄関ホールからかつぐようにして二階の慶子の部屋に運んだ純一は、急に姉が静かになったので妙な気がした。
ベッドに横たわっている慶子の表情が、まるで赤ん坊のように優しい。思わず苦笑して、その部屋から出ていきかけた純一は、その時、あることに気づいて仰天した。慶子が小水をもらしはじめたのだ。
それは、ふんわりひろがったスカートの下からみるみるうちに滲みだして、たちまちシーツを濡らしていった。もはやとどまるところをしらぬ勢いである。それでいながら当の慶子は、気持よさそうに目を閉じている。
呆れるやらおかしいやら、高校生になったばかりの純一は、しばらくその場に立ちつくしていた。
しかし、放っておくわけにはいかない。
この時、純一の心の内で何かがコソリと蠢いた。それは、初めのうちはほんのいたずらごころにすぎなかったのだが、わずかの間に悪魔に化身したのである。
それが運命というものなのだろう。このほんのちょっとした偶然が、やがて宇佐美家の将来に大きな影響をもたらすとは、誰がその時考えたであろうか……。
邸には浴室が階下と階上に二カ所ある。純一は姉をかつぐと、階上の浴室へ運んだ。
衣服を脱がせる時には、さすがに手が震えた。いや、手だけではない。身体までもが緊張と興奮で震えた。
慶子は目を閉じたまま、死んだように動かない。
ブルーとブラックを主体にした、華やかな色合いのブラジャーとパンティを着用している。そのまま海岸に出ても水着として通りそうな、アウター感覚の下着である。
純一の心臓は破裂しそうに高鳴った。
「お姉さん」
小さく声をかけてみたが、相変わらずピクリともしない。
適温にしたシャワーをかけながら、ゆっくりブラジャーをはずした。そう大きくはないが、甘食パンに少し肉づけしたような乳房がこぼれでた。
純一がこんなにも間近に女性の乳房を見たのは初めてである。いかにも弾力がありそうな乳房に、純一はまるで陶酔したように吸い寄せられた。
湯玉がはじけ散る肌に、そっと触れてみる。小さかった頃、まつわりついて触れた肌の感覚とはまるで違う。乳房は息づいていた。
気の遠くなるような息苦しさに襲われたが、純一は必死に耐えて、胸の丸味を掌で確かめた。まさしくそれは乳房だという実感が、純一の全身に伝播した。
何度か確かめるように揉みこんでみる。想像していたよりも柔らかいような気がするし、また逆に、はるかに固いような気もする。その微妙な度合いが、よりいっそう神秘的に思えるのだ。
純一は切なかった。胸が痛いほど苦しかった。だが、純一にはもっと神秘的な個所への冒険が待ち受けていた。
燃えるような視線が、ぴったり腰を覆っている小さな布にはりついた。
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