官能小説販売サイト 吉原杏 『肛虐占い師・美神 蘭〜続・蜜芯凌辱2〜』
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吉原 杏    肛虐占い師・美神 蘭〜続・蜜芯凌辱2〜

(C)Anzu Yoshiwara

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 客船の仕事で知り合ったすでに還暦も越えた骨ばった老人水原と、少し肉付きの良い作家の大野と知り合った。
 ふたりは私に「爺たちの余興で、お嬢ちゃんを有名にしてあげますからね」と言い出し、人脈の広さと、有り余るお金を使い1年足らずで謎の美人仮面占い師・しん らんとして世間に広めてくれたのだった。

 光沢のある京藤色の深い切れ込みスリットがあるチャイナドレスに、イタリアの仮面カーニバルのマスクで顔半分を覆う。そして、目元にはエジプトの女王のような、ハッキリとしたアイラインと玉虫色のアイシャドーにラメのついた長いつけまつげ。素足に15センチ以上のハイヒール…。これが謎の美人仮面占い師・美神 蘭と呼ばれる今の私の姿。

 少し前……そう、ほんの少し前までの私の名前は、いつき ようこう。もちろん本名ではない、占い師としての源氏名。仕事上の苦境を「爺たち」に救ってもらい、この二人が「美神 蘭」の名付け親というわけだ。
 そして、「爺」の一人、水原恵司が会長を務める水原書房から初めて出版した『開運★香草術』は、もう一人の「爺」・芥山賞作家の大野繁治が推薦文を書き添え、新聞の中吊り広告をはじめ、営業にも力を入れ、各種のメディアを煽った。そのこともあって本は評判となり、3カ月足らずで3万部を軽く超え、すでに私は3作目を書き上げたばかりだった。

「もう少し文章力を鍛えるほうがいいですよ。お嬢さん。今度は小説風のものの書き方も教えてあげましょう」
 と大野は、ときどき小説を書くために用意された部屋に私を呼びだした。
 ベッドの中で、私の乳房にむしゃぶりつきながら、
「いいですかお嬢さん、占い師のうちは〃占い師だから文章は書けなくて当たり前。下手で当たり前だ〃と思ってくれる。だから、次は文章力をつけて、小説家になるんです。〃占い師が小説を書く! 小説を書ける占い師がいる〃。この珍しさがマスコミ受けする。いいですか、本当の小説の基本は予定調和なし。セックスだって、オッパイを触って、今度はアソコと決まっていてはつまらないでしょう」
 そう言いながら、大野は私の乳頭に歯を立てながら、しっとりとしたくさむらを撫ぜている。
「あっ…、アッ…アア…」
「ほらね。いつもと同じで、乳房を弄った手が草むらにすぐに行くと思わせながら、乳頭に歯を立てると、いつも以上に感じてしまうだろう」
 大野は、今度は乳頭の先をチロチロと舐めだした。
「あっ…あああ…ウッ」
「なんだ。本当に感じやすい娘だ。お嬢さんは…」
「あぅ…あっ…ハッ、ハッ…アア…」
「もう、欲しいんだね」
「あっ…あう…」
 大野が私の膝を割るように身体を重ねた。
「お嬢さん、セックスも文章も同じだよ。相手を気持ち良く、酔わせていく。そのリズムが大切なのですよ」
 すでに大きく硬くなったものが、叢の奥、固い秘密の扉をミシミシと音を立てるように押し開く。
「あっ…あっ…あん…あっ…」
 大野が年齢を全く感じさせないほどに、いきり立ったものを、私の中に深く、埋めた。
「お嬢さん、セックスは若い男性だけの特権ではないですよ。チーズやワインと同じで、熟成されれば、されるほど濃厚で深いものですよ」
 大野が腰を回すように、使い出す。
 押さえようとしても、声が漏れ、それが少しずつ高まった。
「あっ…ダメ…ダメ…」
「いいよ。お嬢さん、お嬢さん…」
 大野の声がだんだんくぐもった声に変わる。
「あっ、あっ…ああああ」
「縛るだけが、特技ではないからな。もっと、これからお嬢さんのココを開発させてあげますからね」
 大野に深く突かれながら、私の脳裏には白い霧がぼんやりと広がり、消えた。

 情事の後には、大野は私の原稿に当然の義務とばかりに、どんどん手を入れてくれた。そのため、占いの原稿も私が書いたものとは、比べものにならないほどメリハリがついたものになっていた。
 そのため、雑誌の連載の仕事も気がつけば、月に10本以上になり、通帳には、思いがけないほどの大金が毎月振り込まれるようになり、日々の生活費に追われることはなくなっていった。
 池袋のショッピングモールの占いコーナーで細々とやっていた自分が、欲しかったブランドの洋服やバッグもデパートや路面店で自由に買えるようになり、あの一足先に売れっ子になった占い師・南美鈴を追い抜いたと実感していた。同じような境遇で、私とも因縁のある〃自称〃プロデューサー・吉村孝に見いだされて、一時は飛ぶ取り落とす勢いだったが、テレビの仕事で一緒になったとき、局側は気を使って私は特別室、南美鈴はその他大勢との相部屋だった。

 そう、あの日の満月の光が私の心を惑わしたのか、あの、吉村の「本を出さないか」の一言からすべてが始まったことなのだ。
 が…それと引き換えに私は、私自身をどんどん失った。今では本当の自分の名前も素顔も忘れてしまうほど。


 
 
 
 
〜〜『肛虐占い師・美神 蘭〜続・蜜芯凌辱2〜』(吉原杏)〜〜
 
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