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高 竜也    未亡人姉妹

目 次
第一章 和歌子・熱悶
第二章 里美・姦計
第三章 和歌子・肉溺
第四章 詩織・汚辱
第五章 詩織・陶酔
第六章 和歌子・手淫
第七章 里美・弄虐
第八章 詩織・秘悦
第九章 和歌子・剃毛
第十章 里美・報復
エピローグ

(C)Tatsuya Kou

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 第一章 和歌子・熱悶

 こんなことは絶対に起きていいはずがなかった。青天の霹靂とは、まさにこのことをいうのだろう。
 和歌子は目の前で揺れている男の獰猛なこわばりから顔をそむけようとしたが、相手がそれを許さなかった。豊かな髪の毛を鷲掴みにされて、無理矢理、顔をこわばりに向けさせられ、別の手で両頬をがっちり挟みつけられると、殺されるのではないかという思いと戦慄が全身を走り抜けた。
「しっかり見るんだ!!」
 野太い声をあげる男の命ずるままに、ふくれあがり牡の匂いをまき散らす怒張を、いやでも見ないではいられなかった。
 剥きだしになった男の一物は、和歌子が、かつて経験した男性のどのものより、はるかに長大で猛々しく、亀頭下の溝の周囲には、素人でもそれとわかる真珠が、いくつか埋めこまれていた。
「もっとよく見るんだ!」
 男は、掴んだ髪の毛を前後に揺さぶった。
 容赦しないやり方が、和歌子には恐ろしかった。
 海綿体に充分な血液を送りこまれた肉棒は、和歌子の目の前十センチほどのところで、勝ち誇ったように打ち震えている。その先端から滲みでている透きとおった露から、男の体臭にも似た匂いがたち昇った。和歌子の切れ長な目が、そこに吸い寄せられた。
「何か言ってみろ。久しくお目にかかったことはないんだろう。あんたが未亡人だってことは知ってるんだ」
 確かに男の言う通りであった。和歌子は一年ほど前に夫を亡くしていた。
「さ、言いなよ。の感想を言うんだ」
 男の声には、どうしても言わせるぞ、といった強制的な響きがあった。
「言わないと……」
 重々しい声と一緒に、髪の毛を掴んでいる男の手に力がこめられた。和歌子は、頭皮が裂けるような苦痛を感じて呻き、目尻から涙を流した。
「さ、言ってみな」
 男は、これ見よがしに肉棒を片手で握りしめると、砲皮を思いきり根元のほうへ引っぱった。ふくれあがった亀頭の表面が、ピンポン玉のようにテラテラと輝き、剥きでた粘膜状の肉茎に無数の血管が浮かびあがる。
「さ、感想を言ってみな。正直に言うんだ」
 再び、男の手に力が加わろうとしていた。
「すごいわ……」
 低く震えた声が、女の口をついて出た。男の表情に、自信に満ちた笑いがひろがった。
「それだけか」
「大きい……とっても……」
 それは、和歌子の偽らざる感想だった。見るんだ、という男の命令に従って、怒張を視界におさめてから、和歌子は自分の体に妙な変化が起こりはじめたのを感じていた。初めのうち男に抱いた恐怖心が、いつのまにか消え去って、今は男の体に対する興味がムクムクと頭をもたげてきていた。いいや、それだけではない。気持の変化とともに、肉体も微妙に反応しはじめていた。
 目の前で揺れているこわばりの先から、透明な雫が糸を引いて下に落ちた。
 和歌子の体の中に疼きが走り、思いがけないことに、生理が終わったばかりの肉の狭間に何かが湧きでてきた。それが生理の血でないことは、和歌子自身が一番よく知っていた。近頃、密かに男の体を思い描いて女の部分に指を遊ばせる時に、その周辺を潤す愛の秘液に他ならなかった。
 内心、和歌子は体の裏切りに狼狽した。見ず知らずの不当な侵入者に対して、なんてあさましい……。そう思ってはみたものの、明らかに三十二歳の熟れた未亡人の肉体は、恥ずかしげもなく秘液を流しつづけていた。
「触ってみろ……触るんだ!」


 
 
 
 
〜〜『未亡人姉妹』(高竜也)〜〜
 
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