蘭 光生 レイプ・レイプ・レイプ
目 次
レイプ宅配便
蒼い殺戮
アイドル輪姦日記
女教師孕み腹地獄
毒食わば
飼育休暇
(C)K. Ran
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レイプ宅配便
1
宅配の伝票で、そのマンションの部屋の番号と苗字を見て、
お、またあの奥さんの家だ!……
省三は心の内で呟き、同時に、何かがポッと温まるような気がした。
エレベーターを降り、荷物をかかえたままそのドアのチャイムを鳴らす。表札には一字の苗字が記されていた。『奥』と。
省三が呟いた「奥さん」というのは、苗字の「奥」さんという意味ではない。奥家の新妻らしい奥さんのことだ。変わった苗字もさることながら、省三がこの家に特に印象深いのは、その奥さんが美しく、瑞々しい肌と明るいムードの持ち主で、いつも如才なく荷物を受けとってくれるからである。
その日も荷物を差しだすと、
「あら、この間の方ね。どうもご苦労さま」
笑顔で荷物を受けとり、ハンコを差しだした。
「こんな遅くまで大変ですのね」
ねぎらいの言葉と優しいとけるような笑顔を見ただけで、省三の心はジーンとなり、灯がともったように明るい気分になって、今日一日の疲労と不愉快なことが綺麗に洗い流されるのだった。
青田省三は、東北のA県生まれである。農家の三男坊で、地元の農業高校を卒業するとすぐに上京し、今働いている宅配便の会社に就職した。
会社の寮に住んでいるので、安い給料でもなんとかやっていけるが、会社の人づかいの荒さには胆をつぶした。一日八時間労働などというのは夢のまた夢で、大体十三時間は働かされるのだ。
高校を卒業直前に車の運転免許を取っておいたお蔭で、すぐに配送にまわされたが、それがよかったのか悪かったのか、省三はいまだに疑問を抱いている。
もう二年近くにもなるので、仕事にも東京の地理にも馴れ、なんとか常識はずれの超ハードなノルマをこなせるようになってきたが、今年も十二月に入る頃から配達量が日ごとにふえ、目のまわるような忙しさのなかでなんとかやってきていた。
その奥さんの家のあるマンションは、省三の配達区域でもいつも一番最後にまわるところなので、どうしても配達時刻が遅くなる。たいてい夜の七時頃で、昼間とちがい、必ず家人が在宅していることが多く、その新妻に会える率も大きかったのが省三にとってはうれしかった。
帰社しても、また町の集配所をまわり、宅配の荷物を集めてきたり、集金してきたりと、まだまだ夜遅くまで仕事がつづく。寮に帰るのがどうしても十時近くになり、朝は七時前に起きないと間にあわない。
ひでえ青春だ! 彼女を作る隙もありゃしない。彼女ができてもデートする暇もないだろうな……。
省三の入っている寮は、安アパートに毛が生えたくらいのもので、狭い部屋に二人の若者が起居している。当然、トイレも洗面所も廊下にある共同のものだ。風呂場もあるが、三人も入るともう満員なので近くの銭湯に行く場合が多い。そんな寮ですら、安いし通勤に便利なので、入居希望者があとを絶たない。というのも毎年、地方出身の青年が新人社員として入社してくるためだ。給料の安さ、人づかいの荒さで、何年か勤めるとみんな逃げだしてしまうために、安い給料で新人を絶えず補給する必要があった。だから寮も、二、三年たつとどんどん追い立てをくう。
給料も少しはあがったし、東京にも馴れたろうから、自分でどこかに下宿しろ、というわけである。省三にも最近、その“肩たたき”がはじまっていた。
しかし、もう六年近くもその寮に居座っている猛者が一人いた。大神田という心臓に毛の生えたような男で、さすがに会社側でも諦めムードで、二、三年前から何も言わなくなった。
その大神田は、寮の食堂などでビールや酒を飲みながら、夜ふけなどに若い連中をつかまえて、猥談や仕事の話をするのが大好きな男であった。さすがに東京に六年近くも住んでいるので、風俗、地理、人情などに関してはなかなかの事情通で、新人たちも大神田がいると好んで彼のまわりを取り囲んでくるのだった。
省三も入社したての頃、「うちの宅急便は……」と言って、大神田に叱られたことがある。
「うちは宅急便とは言わないんだ。宅配便。宅急便という呼び名はクロネコヤマトのことで、一つの企業ブランドなんだ。マジックとかセロテープが、やっぱり一企業の商品名で、他の会社の製品にはいっさい使えないのと同じ」
でも、やっぱりウケるのは配達に関する高級(?)テクニックであった。なにしろ大量の荷物を短時間に消化しないといけないのである。一番困るのが相手が留守の時、高級マンションあたりでは管理人が預ってくれることもあるが、団地となるとそうはいかない。しかも、団地の奥さんたちは昼間はけっこうパートに出かけていたり、夫婦共稼ぎなどで留守の家が多い。
「そんな時はどうするんですか?」
「簡単よ。ずらりとドアが並んでいる団地やマンションがあるだろう。そういう時は、片っ端から走るようにして一軒一軒チャイムを鳴らすんだな。それで、最初にドアが開いた家に荷物を預ってもらう」
「ふつうの住宅で何回行っても留守の時は?」
「便所の窓でもなんでもいいから、荷物の入りそうなところに押しこんでおくんだ」
「ハンコは?」
「伝票には自分で適当にサインしておく」
「もしトラブルが起きたら?」
「そりゃあ、もう大騒ぎよ。会社の信用問題だからな。クビにされるんでないの」
そんな苛酷な労働条件のなかでも、省三はまだ“とらばーゆ”する気力も暇も、チャンスもコネもなく、毎日クタクタになるまで働いていた。というのも、体力だけには自信があったからだ。
しかし、そのあり余る体力が、逆に若さと相まって、精力の吐け口に困ることが多かった。休みとなると、省三は必ず風俗関係の店に行き、商売女相手に精力を抜いてもらった。
若さとスタミナ抜群の体質とはおかしなもので、肉体を酷使すればするほど、逆に性欲が昂り、無性に女が抱きたくなることが多かった。
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