官能小説販売サイト 花森えりか 『蜜肌の悶え』
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花森えりか   蜜肌の悶え

目 次
犯された花嫁
愛撫の誘い
秘密パーティ失神体験
不倫セックスの味
陶酔のレズ・セックス
濡れた秘書の秘部
スワップ刺激
肉体の代償
令夫人の悶え
義兄に襲われて
蜜肌の悶え
むさぼり合う肉体

(C)Erika Hanamori

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 犯された花嫁


     1

 梨沙子は、淡いピンクのネグリジェ姿で、バスルームを出た。
 都心にあるシティホテルの、スィート・ルームである。
 今日、結婚式をすませて、明日からヨーロッパへ新婚旅行に出発することになっている。
 挙式の当日はこのホテルに一泊して、明日の早朝、成田からロンドンへ向かう予定だった。
 結婚初夜だが、夫となった江川圭太とは、すでに肉体関係がある。
 今夜は記念の夜なのだから、ホテルの備えつけの浴衣ゆかたは使わず、スーツケースに何枚か入れてきたネグリジェの中から、淡いピンクのそれを選んで着たのだった。
 レースをたっぷり使ってあるフランス製のピンクのネグリジェは、色白で清楚な顔立ちの梨沙子に、よく似合っていた。
 スィートルームの窓のドレープ・カーテンは閉ざされているが、ゆったりとした室内で、ゴージャスなムードが漂っている。
 スタンドが淡い灯を投げかけるキングサイズのダブルベッドに、梨沙子は微笑と恥じらいを浮かべた顔で、ゆっくりと身をすべり込ませた。
 先に入浴をすませた圭太が、梨沙子を抱き締め、
「愛してるよ」
 とささやき、唇を重ねた。舌と舌をからませた後、圭太が唇を離し、梨沙子の顔を覗き込んだ。
「疲れたかい?」
「ええ、少し……」
「今夜は、このまま寝ようか。明日から九日間、異国の地でベッドインできるんだ。いや、新居に落ち着いて、毎晩、愛し合えるんだものね」
 圭太のその言葉に、梨沙子は甘くしのび笑った。
 内心、圭太のセックスに、そう期待していなかった。
 梨沙子と同い年で二十七歳の圭太は、いつもあっけなくて、あっさりとしたセックスで終わってしまうからである。
 けれど、結婚相手としては理想的な男と、初めて出会った時から梨沙子は思っていた。
 梨沙子が派遣社員として勤めていた会社は、中堅の住宅メーカーで、圭太は社長の次男である。
 梨沙子はOAオペレーターとして働いていたのだが、ある日、圭太に一目惚れされたのだった。
 お坊ちゃんタイプの圭太の理想の女性は、おとなしくて控えめで従順でしとやかな女性――ということだった。
 梨沙子は、それにピッタリだった。
 仕事は手早くこなす優秀なOLだが、素直で従順で、ムードもしぐさも、今どき珍しいくらい、しとやかな女性らしさを漂わせている。
 交際して半年で、プロポーズされた。
 梨沙子は内心、有頂天だった。
 以前は、コンピュータ関連の会社の正社員で、その会社のミスに選ばれたこともある。
 そこを退社して、派遣社員になったのも、いろいろな会社で働きながら、夫となる理想的な男性と出会うのが目的だったのである。
 ただ経済的に余裕があるとか将来が保証されているというだけでなく、圭太は浮気をしそうにないタイプの男だった。
 美男子というわけではないし、お金を使って遊ぶプレイボーイでもない。
 真面目で堅実な仕事人間かというと、そうでもなく、彼は中学生時代にファミコンで覚えたマージャンが好きなのだった。
 テレビゲームやパソコンゲームも好きなようだった。
(精神的に少し幼い感じもするけど、女遊びはしないし、浮気性じゃないことが、安心だわ)
 ベッドでの快楽より、梨沙子にはそのことのほうが、夫を選ぶ時に重要と考えていた。
(どうせセックスなんて、誰としたって、そう変わりはないし……)
 男性体験は五人だが、梨沙子はそう思っていた。


 
 
 
 
〜〜『蜜肌の悶え』(花森えりか)〜〜
 
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