蘭 光生 肉 刑
目 次
淫虐教室
地獄の淫鬼
泣き濡れたアイドル
恥縄に震えるプリマドンナ
獣処女
俎上に開く羞恥花
(C)K. Ran
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淫虐教室
1
城北組の幹部をやっている古田が自分の娘が通っている小学校の授業参観に出かけたのは、その日に予定していたゴルフが雨のために中止になったからにすぎない。
朝方はひどい雨だったのに、昼間にはからりと晴れあがり、雨でスモッグも洗い流されたのか、拭ったような青空がひろがっていた。
「おい、幸子はどこへ行ったんだ。今日は日曜日のはずじゃねえか?」
「いやだわ、あなた。今日は父親参観日で学校に出かけたのよ。いつもあなたは日曜日といえばゴルフで、幸子が小学校に入ってから、まだ一度も授業参観に行ってなかったんじゃない? 今日はちょうどいいから行ってらっしゃいよ」
それもそうだと、妻が手渡してくれたスリッパの入っている紙袋をぶらさげて、すぐ近くの小学校に出かけた。そういえば、入学式の日以来一度もきてなかったっけ、と思いながら、娘の二年三組の教室をのぞいてみた。
授業は図工の時間らしく、中年の男の先生が生徒の机の間を歩いているだけで、父親たちも手もちぶさたの顔で参観している。
古田も、娘の幸子が粘土をこねくりまわしているのを見ても仕方がないので、三組の教室を出て、ほかの教室をぶらぶら冷やかすことにした。
美人の先生の組にでももぐりこんで、先生の顔を眺めてたほうがいいや……。
もともと、今日のこのこ出かけてきたのも、学校に行けばちょっとは綺麗な女教師もいるにちがいない、という下心もあったからである。OLやホステスなど、ふだん見なれている世界とは異質なところだけに、もしかしたらという期待があった。
「おやっ!?」
古田がギクリとしたように立ちどまったのは、五年二組の教室だった。開いているドアの中には、参観の父母でぎっしりつまっていたが、彼らの頭ごしに、見えた教師の顔が古田の足を釘づけにしてしまったのだ。
その教室の窓は東向きになっているため、正午近い今は陽が高くあがり、教室の中には陽はさしこんでいない。ほの暗い教室の中で、女教師の顔がひどく白く、まるでそこだけにスポットライトを当てたように光っている。最初はなぜだかわからなかったが、じっと穴のあくほど彼女の顔を眺めているうちに、古田にその原因がわかってきた。
彼女の肌の白さを、黒々とした切れ長の眼と眉と髪が引きたてていたからだ。白く秀でた額に、まるで墨で描いたような黒い眉毛が、そして烏の濡れ羽色と昔から表現されている、漆黒のつややかな黒髪が色白の顔の輪郭をくっきりと対照的に浮きあがらせている。
口紅も決して濃いとはいえないのだが、若さと健康的なみずみずしい鮮やかさをたたえているため、ひどく生々しくセクシーであった。目鼻立ちがすっきりとしている上に、唇のフレッシュな感じが、彼女の顔全体を引き締めると同時に女っぽい色気を与えている。
美人には見なれている古田がひどく惹かれたのは、初々しい処女の香りと、OLや水商売の女には見られない知性的な美しさであった。
中肉中背だが、プロポーションが抜群にいい。一見ほっそりした感じだが、胸のふくらみが上着の上からでも豊かなのが見てとれた。優しい声であったが、その中に生徒をピシッと押さえこんでしまう厳しさがひそんでいる。
なよなよした美人というよりも、きりっと引き締まった感じの美女であった。こいつは相当気の強い女だぜ、と古田は見ぬいたが、それだけに、あんな女をベッドで泣かせてみたらどんなに面白いことか、と男の野獣性を眼醒めさせるなにかが彼女にはあった。
だが、所詮は高嶺の花さ……と自嘲しながら歩きかけた時、古田の頭をあることがきらりとよぎった。
そうだ! 会長だったら……会長に奪られるのは惜しいけど、どうせどこかの野郎が女房にしちまうんだ。それだったらこの際点数を稼いでおくのも悪くはあるまい……。
教室の入り口に担任教師の名札がかかっていた。五年二組担任・嶋美沙緒。
「ほう、その女は古田が見つけたのかい」
「はい。一目見たとたんに、これは会長好みの女だと思ったそうです。奴と私は同期ですし、会長がまだお若い時分からよく存じあげておりますから……」
「そうだったな。あの頃はまだ組も小さかったし、わしの女はみんなお前たち、知っとったからな。それで、うまくいきそうなのか?」
「は、そこはもちろん。近日中に必ず……どうせなら、学校が夏休みに入った時のほうが都合がいいと思いまして……これが調査員に調べさせた彼女の略歴と写真です」
会長秘書の中丸が会長にファイルを手渡した。
「ほう。すごい上玉じゃないか! なに? 今年の春、女子大を卒業しとるのか。文字通りの才媛というわけだ。身長一五八、バスト、ヒップは不明……これはおあとの楽しみちゅうわけか」
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