一条きらら 秘 惑
目 次
背徳の交わり
未亡人の熱い肌
オフィスでの戯れ
義兄の囁き
ダブル不倫の夜
襲われた女子大生
上流夫人の秘密
女体の誘惑
美人教師の過去
淫らな悪戯
別れのベッド
(C)Kirara Ichijo
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背徳の交わり
1
今夜も由香は、夫が身体を求めてきたら、拒絶するつもりだった。
けれども、意志とは逆に、肉体は拒絶できるかどうか自信がなかった。
何となく、熱っぽくモヤモヤとしている。身体の奥に、火照るような疼きがある。乳房をギュッと握り締めたくなる衝動。淫らな妄想が湧いて、全身が狂おしくなるような欲情を、意識してしまうのである。
(無理もないわよね……)
寝室に入り、ダブルベッドを眼にして、由香は溜息をつく。
もう一週間も、夫婦の愛の交わりが、なかった。その上、今日は生理予定日の三日前である。
二十九歳の熟れた女体が、禁欲するには限界がある、ということかもしれなかった。
夫とは週に二度、愛し合う習慣があった。生理前には特に欲望が昂まり、由香のほうから求めていくこともあった。
(でも、当分はイヤ。健一さんに抱かれる気にはなれない)
感情的になって由香はそう思い、枕を夫のそれから離した位置に置き直して、ベッドに入った。
やがて、先に入浴をすませてリビングで本を読んでいた夫の健一が、寝室に入って来た。
由香は、一瞬身を固くした。眠ったふりをしようと思った。
健一がベッドに入り、マットのスプリングが弾んだ。
「由香……」
と低く呟きながら、健一が由香の胸をネグリジェの上からまさぐった。
由香は、おもむろに寝返りを打って夫に背を向けた。
「まだ眠ってないんだろう?」
と健一が背後から、由香のネグリジェの胸許のホックをはずして乳房をあらわにし、揉みしだいた。
「いや……」
喘ぎたくなるのを抑えて、由香は彼の手を引き離そうとした。
ところが、今夜に限って健一は執拗だった。固くなり始めた乳首を、指の腹で押しつぶしたり転がしたりするのである。
乳首が固く張りつめてくるほど、敏感になり、快感のさざ波が下腹部に走り抜ける。
背後から抱かれる格好で、健一の熱い息が由香の耳たぶや首筋にかかる。うなじから背中へかけての部分も、由香のウィークポイントだった。
ジンジンと熱い快感が熱風のようにこみあげてきて、欲情に身を任せたくなってしまう。
「いや……よして」
乱れそうになる呼吸と共に呟き、由香は夫から身体を離すようにして仰向けになった。
「まだ生理になってないんだろう」
今度は健一の手が、ネグリジェの裾の中へ入った。
「やめて」
由香は腰をよじって彼の手から逃げた。
「どうしたんだ」
「生理じゃないけど……いやよ」
「だから、一体どうしたっていうんだ!」
健一が声を荒らげた。欲望を遂げられない苛立ちがその声に表れていた。
由香はふたたび夫に背を向け、掛蒲団の衿を引き寄せた。
「このごろ、おかしいぞ。一体どうしたんだ。拒絶してばかりじゃないか。身体の調子が悪いわけじゃないだろう?」
「……眠いの」
「そうか。じゃ、眼を覚まさせてやる」
健一が荒っぽく掛蒲団をはねのけ、由香のネグリジェの裾を捲り上げた。
「やめてったら……!」
由香は悲鳴のような声をあげた。逆らっても、逃げようとしても、健一はもう容赦しなかった。
由香のパンティを剥ぎ取り、彼もパジャマのズボンをもどかし気に脱ぎ捨て、乱暴に両足を広げさせて熱い昂まりを当てがった。
由香は諦めて全身から力を抜いた。
ほんのわずかに乳房をまさぐられただけで、花芯は濡れていた。意志に関わらず、なじんだ夫の肉体への習慣的な反応かもしれなかった。
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