官能小説販売サイト 川口青樹 『お尻の妖精』
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川口青樹    お尻の妖精

目 次
第一部 新生活編
第二部 アナルバイト編
第三部 ストリップ編

(C)Seiju Kawaguchi

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   第一部 新生活編

 バタンと車のドアが閉まると美香は、後ろ向きになり段々遠くなる○○孤児院の門を見ていた。
 もうここへ戻ることはないのだ。
ちゃん、いや今日からは私の子だから美香と呼んでもいいかい」
 美香は、こっくりとうなずいた。
「よし、よし。さあこっちへおいで」
 十七歳にしては小柄な美香は、がわそばへ寄った。
 香川は、美香の腕を取ると優しく撫でた。
「あれ、ここはどうしたの」
 手のひらにはかすかな火傷やけどの跡があった。
 そこに触れられると、美香はビクッと身体を震わせた。
 そしてあの孤児院でのせっかんを思い出していた。
 朝は五時に始まり夜は十時まで働かされ、そしてすこしでも休もうとすると、その夜はお尻を物差しで打たれた。
 反抗をしようものなら、火のついた線香を身体のあちこちに当てられた。
 美香はその時のことを思うと今でも夢でうなされていた。
 それに比べてこの人はなんと優しいのだろう。
「美香、今日は疲れているだろうから家に着いたらゆっくり休みなさい。もうじき美香の家に着くからね」
「ハイ、あのー、おじさまのことをなんて呼んでいいの」
「好きに呼んでいいよ。そうだなー、やはり〃パパ〃かな」
「……パパ、うれしい。美香にもパパができたのね」
「あいにくママが居なくて寂しいかもしれないけれど、その分パパが美香を可愛がってあげるからね。欲しい物はなんでも言いなさい」
「ワアーッ、美香、ほんとうにうれしい」
 思わず、美香は香川の身体に身を投げた。
 香川の大きな身体に美香が抱かれると、まるでお人形さんのようだ。
 その部屋はピンクの壁に囲まれ大きかった。いたるところに、縫いぐるみや可愛い小物が置かれ、壁の色と調和したベッドがあった。洋服タンスを開けると、色とりどりの服がキチンと並んでいた。
(これがみんな自分の物だなんて、まるで夢見たい。どうかさめないで)
「アアー、ハッ」
 美香は突然、目を覚ました。
 またあの孤児院の夢だった。
「パパはどこー。パパー」
 
 
 
 
〜〜『お尻の妖精』(川口青樹)〜〜
 
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