官能小説販売サイト 由布木皓人 『若義母 美奈子と少年』
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由布木皓人   若義母 美奈子と少年

目 次
第一章 美奈子・豊麗すぎる二十八歳
第二章 はじまった恥辱姦淫儀式
第三章 蝕まれ弄ばれる熟肉
第四章 泡まみれの義母奴隷
第五章 磔の女体解剖標本
第六章 義母姉妹・恥肉比較
第七章 二人の淫若義母

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 第一章 美奈子・豊麗すぎる二十八歳

 ドアを開けて洋風の広い玄関に立ったとき、藤沢一也は違和感に襲われた。それは森に棲む小動物が身の危険を察知したときの防御本能にも似た、ゾクリと身の毛がよだつような不吉な予覚であった。
 新東京国際空港から自宅までの、あの不揃いで雑然とした日本の風景にさえ、センチメンタルな郷愁を感じていたというのに、自分の生まれ育った家には、そんな感情が微塵も湧いてこなかったのだ。懐かしさどころか、無意識のうちに嫌悪感さえ覚えてしまったことに、少なからず戸惑った。
「お帰りなさいませ。お坊っちゃまがロンドンからお戻りになられたというのに、お迎えにもまいれませんで、申しわけありません」
 小走りに玄関までやってきたのは、婆やの敏江であった。老婆は、一年ぶりに帰宅した一也の顔を眩しそうに見あげ、細い目をしばたたかせた。
「いや、いいんだ。だって、ぼくが言ったんだ。迎えなんていらないからって。もうぼくは子供じゃないんだぜ」
「そりゃあそうでしょうが、名古屋や大阪からじゃなく、遠い外国のロンドンから、しかも一年ぶりにお戻りになられたのでございますから」
「ヒースロー空港まで迎えに来てくれるというんならともかく、成田なら大阪よりも近いじゃないか」
「まあ、相変わらずお坊っちゃまは、お口がたつこと」
 満面に悦びの笑みを浮かべて言う婆やの顔に、一也は懐かしさを覚えた。だが家のなかに漂う空気は、夏の盛りだというのに、なんだか寒々しているように感じられる。
 一也は敏江が荷物を持とうとする手を押しのけて、
「重いからいいよ」
 と、靴を脱いで、スーツケースを手に廊下を居間へと向かった。
 敏江が後ろから、あれこれとハエのようにうるさく話しかけながらついてくる。
 冷房の効いた、三十畳近くはあろうかという広い居間に入ると、そこは一年前のままに、どっしりとした北欧製の家具が並んでいた。
 二階まで吹き抜けの天井にはイタリア製のシャンデリアがぶらさがっている。壁にかかった百五十号の油絵は、ウィーン幻想派の画家が描いたものだ。そして現代的な意匠を凝らした黒い牛革のソファに、毛足の長いクリーム色のペルシャじゅうたん、サッシにかかる幾何学模様のカーテンと、どれもこれもが、一也がイギリスへ留学に出たときのままである。ピアノの横に置かれた鉢植えの観葉植物でさえもが、成長もせずにそのままでいてくれたように思えた。
 けれども、そこでも一也は、懐かしさを感じとることができなかった。
 一也の父親である藤沢朝雄は、ヨーロッパの高級家具を輸入する貿易会社を経営している。日本の高度成長期の大波にうまく便乗できたからだとはいえ、一代で都心に自社ビルを建て、今では大阪や名古屋はもちろんのこと、札幌や仙台など全国に十余りの支店を持つまで発展させた、なかなかの実業家である。世田谷の閑静な住宅街に建つこの邸宅も、十八年前に結婚した折りに建てたものなのだ。
 当時の藤沢朝雄はまだ三十六歳という若さで、青年実業家としての成功が、この豪勢な洋館のやしきからも充分にうかがい知ることができる。
 だが朝雄は、世間の羨望を一身に集めるような幸運にばかり恵まれていたかというと、あながちそうとも言いきれなかった。
 十六歳も年下の、二十歳で朝雄のもとに嫁いできた一也の母親は、若さと美貌を惜しまれながら二十八歳で、白血病に冒されてこの世を去った。一也が七歳になった晩秋のことだった。
 以来、父と子だけになってしまった一也は、住みこみで雇い入れたお手伝いの老婆、敏江の手によって育てられた。
 だから一也は、父が経営する貿易会社を継ぐために、高校時代からロンドンへ留学してこいと父親から言われたときにも、ためらうこともなく日本を離れられたのだ。何人かの親しい友人との惜別は感じたものの、仕事オンリーの父親やこの家には、なんの心残りもなかったのである。
 だが、それにしても……。
 一也は居間に立ちつくしたまま思った。
 自分が生まれ育った家に懐かしさを感じないばかりか、嫌悪感にさえとらわれてしまうというのはどういうわけだろう?……
「それで? パパが再婚したっていうオバさんは、どこへ行ってるの?」
「いらっしゃいますよ。ただ、お坊っちゃまがお戻りになるのは夕方だとお聞きしておりましたもので、それまでにお風呂に入っておこうと申されまして、たった今、浴室へ行かれてしまったところでございます」
「予定を変更して、二時間も早い便で帰ってきたんだ」
「そうでございましたか。でもお坊っちゃまったら、いけませんよ、新しくお母様になられたお方に対して、そんなオバさんだなんておっしゃり方は。若奥様はとてもお美しくておやさしい方ですし、お会いすれば、きっとお坊っちゃまだってお気に入られるに違いないんでございますから」
「へえ、そんなに綺麗なんだ。オバさんじゃないって、いくつなの?」
「おいくつなのって、お坊っちゃまは旦那様から、なんにもお聞きになっていらっしゃらないんでございますか?」
「歳のことなんて何も……」
「やれやれ、お坊っちゃまと旦那様は、なんて親子なんでございましょうかねえ」
「美奈子って女の人と正式に結婚したとだけ手紙には書いてあったけど、後は、ぼくが家に戻ってからの楽しみに残しておいてやるだってさ」
 確かに一也の言葉に嘘はなかった。父親の朝雄は、この春に自分が再婚したことを一方的に手紙で知らせてきただけだった。ワンマンなまったくの事後承諾で、再婚相手の写真さえ同封してよこさなかったのである。
 
 
 
 
〜〜『若義母 美奈子と少年』(由布木皓人)〜〜
 
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