由紀かほる 『美少女「破る」〜女子高生アイドル凌辱〜』
由紀かほる 美少女「破る」〜女子高生アイドル凌辱〜
目 次
第一章 秘めやかな強姦
第二章 緊縛された偶像
第三章 晒された羞恥
第四章 淫らな排泄遊戯
第五章 墜落した天使
第六章 恍惚の痴態劇
(C)Kaoru Yuki
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第一章 秘めやかな強姦
1
(いやに騒がしいな)
教室の入り口の方を振り返ると、ちょうど三、四人の女子生徒に混じって、
汀
なぎさ
瑞
みず
穂
ほ
が入ってきた。
田
た
川
がわ
優
ゆう
作
さく
はギクリとして、あわてて背を向け、中断した話の続きをはじめた。
だが、他の友人たちは、ひと際キラキラと輝き、それでいて大人っぽく、ある種の落ち着きすら備えた汀瑞穂の姿に眼を奪われ、優作の話など耳に入らない様子だった。
アイドル歌手という職業柄、週に一度か二度この定時制の明和高校へ出席するだけなので、瑞穂が姿を見せたときは、決まって教室の雰囲気が活気づいた。
その瑞穂に見とれていた友人たちの表情が、夢の中から急に現実に引き戻されたように色めき立った。
つられて何気なく振り向いた優作の前に、
「これ田川クンが出したんでしょう」
いきなりクラス委員の
戸
と
田
だ
洋
よう
子
こ
が、封筒をつきつけてきた。表にはペンで〃汀瑞穂様〃と書かれてある。
ハッと顔面が強ばり、みるみる上気していくのがわかった。優作が言葉を失って、答えられずにいると、
「間違いないわよね。ここにちゃんと署名があるもの」
封筒を裏返しにした洋子は、それを他の友人にも見えるように差し出した。
「これ、あなたが汀さんのマンションのポストに直接入れたんでしょう? 切手も消印もないものね。汀さんの話じゃ、今朝の朝刊と一緒に入っていたそうよ」
優作の昼間の仕事は新聞配達である。そのことは、クラスの者なら全員知っているはずだった。
「汀さんはタレントだけど、自宅の方へこういう手紙を投げ込まれるのは迷惑なんですって。たとえ、クラスメートでもこういうことは慎しむべきじゃないかしら。特に仕事で汀さんの家に新聞配達するからって、それを利用するなんて、褒められたことじゃないと思うわ」
もともと顔立ちもまずく、頭もさほどよくないのに、ただ人一倍
出
ヽ
た
ヽ
が
ヽ
り
ヽ
の性格でクラス委員をしている洋子は、何かというと顔をつっ込み、クラス委員という肩書きにかこつけて、色々な問題を先頭に立って解決したがった。
ことに今回の場合は、それが汀瑞穂に関係するだけに、なおさらだった。
当の瑞穂は離れたところで、何人かの女子生徒に囲まれながら、それとなく様子を窺っている。
それを眼の隅で意識しながら、
「わ、わかったよ。もうやらないよ」
優作はふてくされたように言って、封筒を受け取った。
(何もみんなの前で返さなくたっていいじゃないか)
瑞穂よりも洋子を、むしろ恨めしく思ったが、それを口に出すと、悪あがきをしているようでみっともないのでやめた。
洋子が
踵
きびす
を返して、瑞穂の方へ帰っていくと、それまで緊張していた教室の雰囲気が急にほぐれて、騒がしくなった。
「おい、田川。ちょっと見せろよ」
自分の席へ戻ろうとする優作の腕を、友人の一人が冷やかすような口調で言って掴んだ。
それがクラスの中で一番の不良とされている
川
かわ
谷
たに
とわかったが、優作はかまわず左腕を振り払った。と、左側に気をとられている間に、
「ケチケチすんなよ」
いきなり右側の、机の上に座っていた不良仲間の
小
こ
森
もり
が、優作の右手から封筒をすばやく奪いとった。
あっ、と思った優作は、
「おい、返せ」
手にした封筒を高く上げてヒラヒラさせる小森に飛びついた。
「ホラホラ、ここだ、それっ」
巧みに机の上で躰を反らした小森は、からかうように手を振ると、優作の背後にいる川谷にすばやくパスをした。
「ハハハ――」
パスを受けるなり川谷は、笑いながら机の間を抜けて教壇へ上がっていく。
追おうとするのを、小森が足を引っかけて転ばせ、立ち上がる優作を背後から羽交い絞めにした。身をもがく優作に、小森が耳もとでささやいた。
「おとなしくしろよ。みんなの前で瑞穂に思いを伝えてやろうっていうんだぜ」
壇上で川谷が封筒を開けて手紙をとり出す姿が、優作には涙で奇妙に歪んで見えた。やがて、川谷の茶化すような口調で手紙を読む声が聞こえてきた。
「拝啓、瑞穂様。突然このような手紙を出して、失礼とは思いますが、あと数カ月もすればお互いに卒業して、離ればなれになってしまうと思うと、どうしてもこの三年間胸に秘めた僕の気持ちを伝えておきたくて、とうとう筆をとることにしました。
正直に言います。僕はあなたが好きです。初めて学校で会ったときから。
もちろん、今の瑞穂さんが歌手としてスーパースターであり、僕のようなお金がなくて定時制に通っている学生とは、身分違いで、釣り合わないことはよくわかっています。
でも、僕が瑞穂さんを好きだという気持ちは変えられません。瑞穂さんを学校で見かけるたびに、自分で羞ずかしいくらい緊張して、ドキドキしてしまいます。
僕が初めてそのことに気づいたのは、一年の終り頃でした――」
クラスの者は、「やめなさいよ」と言う女子生徒を含めて、おかしくて笑っている。
ブルブルと、自分でも戸惑うほど、躰の奥から怒りと屈辱がひと塊りになって噴き上げてきたのは、そのときだった。
優作は躰をひねるように振って、その反動のまま肘で小森のこめかみ辺りを狙うと、相手は意外なほどもろく、その場に引っくり返った。
〜〜『美少女「破る」〜女子高生アイドル凌辱〜』(由紀かほる)〜〜
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