官能小説販売サイト 由布木皓人 『美人教師 淫姉妹』
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由布木皓人   美人教師 淫姉妹

目 次
プロローグ 美姉妹教師・抄子と真希子
第一章 真希子先生がヌードモデルに!
第二章 真希子先生と初体験!
第三章 妹の奔放さがうらやましい!
第四章 先生の自宅で特別レッスン!
第五章 裸に剥かれた抄子先生!
第六章 担任の先生を抱けるなんて!
第七章 抄子先生の淫靡な復讐!

(C)Kohjin Yuhki

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 プロローグ 美姉妹教師・抄子と真希子

 星野抄子は晩秋の風を頬に受けながら、二階にある職員室のベランダから、活気のない運動場を見おろしていた。
 文化祭も体育祭も終わり、放課後の校内は静けさを取り戻している。学校は私学の男子高校で、進学校としては屈指の名門校だ。しかしその反面、生徒たちは入学当時から受験一本槍で、運動部も文化部も、クラブ活動は盛んではない。放課後になると蜘蛛の子を散らすように、いっせいに下校してしまうのである。
 運動場は十一月のもろい日差しを浴びて、淋しげに赤土を輝かせていた。十二月の声を聞くと、めっきりと肌寒さを増してきて、校庭の塀沿いに植えられた桜並木が、カサカサと身を震わせながら葉を落としはじめていた。
 時折りカキーンという金属音と同時に、グラウンドの土埃を舞いあげながら、軟球の球が赤土の上をバウンドしてゆく。しかし校庭の隅で野球をしているのは生徒ではなく、中年肥りを気にしはじめた男の教師たちだ。それも本式の野球ではなく、ピッチャーとキャッチャーとバッター、それに守っているのが二人という、運動不足を解消するための単なるボール遊びだった。
 抄子はこの高校に赴任して、はや五年目を迎えていた。担当は古文で、三年生の担任も受け持っている。確かに受験生の担任は楽な仕事ではなかった。年内にしなければならないことは山積みされていたし、年が明ければ、いよいよ受験受験に明け暮れる毎日になる。しかしそれは教師として当然の任務で、困惑するようなことではない。抄子の胸のうちには、受験生の担任を受け持っていること以上の憂悶が、灰色の霧に包まれたようにわだかまっていた。
 やっぱり、しっかりとした意思を持って断ればよかった……真希子はその性格も容貌も派手すぎる。絶対に教師には向いていない。今にきっと、学園中を震撼させるような、とんでもない事件を起こすようないやな予感がする……。
 真希子とは、星野真希子。三つ違いの抄子の実の妹だ。
 そもそもことのはじまりは、この夏休みに美術の老教師が、心不全で急逝したことにあった。
 そのとき真希子は、留学先のパリから戻ったばかりで、姉である抄子のマンションにひとまず落ち着いて、当面の身の振り方を考えている矢先だった。そしてそこへ、降ってわいたように、学長のほうから美術教員の後任の話が持ちあがったのだ。
 確かに真希子は、名門校の美術教師に相応しいだけの資格を持っていた。気まぐれに取ったものではあるが、教員免許も取得していたし、美大受験の指導ができるだけの技量も備えていた。そのうえ、さらに学園側の看板にもなる、本場パリの美術大学で二年間も油絵を勉強してきたというおまけつきなのだから申し分ない。二学期を間近に控えた学園側としては、救援を頼むのに、またとない逸材だったのである。
「妹は少し変わった子ですから、教師にはとても……」
「いやいや、芸術家は多かれ少なかれ、みんなそんなところがあるもんですよ。他の教科ならともかく、美術の教師ならそれもかえってプラス材料といえるくらいです」
「それにしても、姉妹で同じ学園の教師というのもちょっと……」
「いやあ、それも気にするほどのことじゃありませんよ。うちは杓子定規な公立の高校ではありませんし、それに姉妹だからといって、なんら生徒たちの授業に支障をきたすわけでもない」
 学長は「是非に」の一点ばりで、抄子の危惧には耳を貸してくれなかった。姉妹であるということも、むしろ身元が保証されていて好都合だという調子で、一方的に話を進めていってしまった。
「急いでお願いしてみてください。なにせ急を要することですから」
「では一応、妹に話をしてみます」
 抄子は、後任の話を妹の意思に任せることにした。
 大丈夫だ。真希子が教師をやるなどと言うわけがない。規則や常識などが優先される社会は、きっと真希子自身のほうが敬遠するに違いない……。
 そんな想定のもとに、抄子は学長の言葉をそのまま真希子に持ち帰った。
 抄子は、真希子には教師は向かないと思っていた。
 気がかりな点はいくつもあった――真希子が派手好きで奔放なこと。ものの考え方がユニークなうえにラジカルであること。そして何よりも、男子校の教師としては、若くて美人すぎること。
 真希子は女である姉の目から見てもセクシーで、むしろ高校の美術教師になるよりは、モデルか女優のほうが天職ではないかと思えるほどの、魅惑的な容姿をしていた。
 身長は百六十五センチ。脚はスラリとして長く、スリーサイズは上から八十八、五十八、九十と、なかなかのグラマーだ。腰はほっそりとくびれていて、ヒップをより女性的に大きく見せている。髪にはなだらかなウエーブがかかっていて、腰のあたりまで長くのびていた。
 聡明そうな額に、セクシュアルな頬骨。顔の骨格はしっかりとしている。眉は綺麗な弧を描いていて、目はくっきりとした二重瞼。睫毛が長く、瞳は鳶色。鼻梁はスッキリとして高く、顔の彫りを深くみせていた。口は大きめで、笑うと真っ白い歯並びのいい健康的な歯が、ルージュの口紅を塗った唇の間からこぼれでた。
 こんな妹の性格や容姿が、受験を控えている、しかも思春期の真っ只中にいる生徒たちにとって、いい影響を及ぼすわけがない。
 しかし真希子の答えは意外だった。抄子にはまさかと思う返事だった。
「男子校の先生か……面白そうね」
「面白そうって、真希子……いくら特殊教科の授業とはいっても、教師って、そんな面白半分でできる仕事じゃないのよ。それにあなたには、教師なんていう地味な仕事は向いていないわよ」
「あら、そうかしら? お姉さんのほうこそ、教師という職業をお固く考えすぎているんじゃないの。そんなふうだから、あの学校からは、いずれ官僚になるか、エリートサラリーマンのエスカレーターに乗るかぐらいの生徒しか育たないんだわ。もっと青春を謳歌させてあげないと、俺たちの青春をかえせって、あとで恨まれることになるわよ」
 真希子はそう言うと、二つ返事で美術教師の仕事を承諾してしまった。
 本人がやってみたいというのだから、それ以上は反対できない。妹の性格が、教師として好ましい方向に働いてくれることを期待するばかりだった。
 就任して三カ月。
 真希子は就任早々から、生徒たちの人気を集めた。いや、生徒ばかりではない。独身の男性教師までがそわそわとしはじめた。
 何かいやな予感がした。そろそろ真希子が、持ち前の奔放さを発揮してきそうな気がした。抄子の胸のうちの懸念は、今もジワジワと、真っ黒な雨雲のようにひろがりだしていた。
 
 
 
 
〜〜『美人教師 淫姉妹』(由布木皓人)〜〜
 
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