官能小説販売サイト 藤井智憲 『たまらなく熱い日』
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藤井智憲    たまらなく熱い日

目 次
第一話 恋のウムウム
第二話 恋のタマタマ
第三話 十八歳前後〃大好き〃
第四話 たまらなく熱い日
第五話 事件は快感スリル

(C)Tomonori Fujii

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 第一話 恋のウムウム

     1

〃三本までよ〃なんて言うの。
 何がって。いやだな先輩、恍けて。
 指ですよ、指。
 人差し指と中指と薬指の三本。
 先輩、相変わらずいい店知ってますねぇ。
 ワイルド・ターキィー……バーボンでしょ。頂きます。
 ゴクン。
 うまい。
 彼女が来たら姿を消しますから。御心配なく。
 えっ、話つづけろって?
 はい、はい。
〃中に入れるのは三本だけにして〃って言ったと思ったら、くわえているんですよ。
 僕の……。
 首を曲げてね、見たら口の周りに泡なんかたてちゃって。
 日本女子大の三年生なんですよ。学生証まで見せてくれちゃって。
 でも、三本の指出し入れしてるうちに、彼女興奮してきちゃったんだな。
 三本の指の間にね、抜くたびに半透明な液が溜っちゃって、グチョグチョピッチョン音がするの。
 勢いよく手を動かすとね、もうすっごく感じるらしくて、僕のなんか放っぽり出して、アウンアウン言いながら体よじってるの。
 で、何かこう、このままじゃいけない、何かしてあげなくちゃいけないって心が騒いでね、もう一本小指を添えて入れたの。
 彼女ね、エアロビクスってのやってるのね、おまけにテニス。それですっごく体柔らかいの。でね、ほとんど両足一直線に開いて、僕の腕の動きと併せたらTの字なの。
 横棒が彼女の足よ。
 それでまたすっごく歓んでいるみたいなのね。
 昔からサービス精神、僕強いでしょ。だからこれじゃいけない、もっと何とかしなくっちゃいけないと思ったのね。
〃三本よ〃って彼女が言ったの思い出したんだけど……彼女の反応見ていたら、三本以上入れたらガバガバになっちゃうから駄目っていう意味じゃなくて、それ以上入れないと許さないからっていう意味で言ったんじゃないかって……。僕の考えが浅くて解釈が違っちゃったな。僕反省したのね。
 それで、入れちゃった。
 どうしたの先輩、若き教授がむせたりして。
 そ、そう。ボンって、手首まで入っちゃったの。
 赤ちゃん生むくらいだからこのくらい開いても当り前ですよね。
 そう、先輩の言うとおりフィストファックですよ、完全に。
 彼女狂ったみたいに腰振って、僕の腕入ったまま、仰向けからうつぶせにクルクル回ったりして、中腰に立って、両手をプリンとしたお尻かき分けるように引っ張り広げて腰を上下させるんだもの。
 何かジャッキで車体持ち上げてるような感じ。
 あっそうだ。これこれ、彼女。
 彼女の写真。
 信じられないでしょ、先輩。
 まっ、お嬢さんタイプだし。
 うん。写真のとおり色白で……。
 それでね。あんまり歓んでいるみたいなんで、中に入れた手ね、開いたり閉じたりしたの。
 そしたら、やっぱり当り所によって大分違うらしいんだ……。
 グー、チョキ、パーってやったら、チョキになる時どっか凄く感じるらしくて、〃そう、そうよ〃って叫んで腰をブルブルって震わすの。
 きっと、Gスポットとかいうのに当るんじゃないかな。
 もう片方の手はね、ピクンと固くなった乳首ねじり回してね……。
 彼女ったら、感じるたびに左の僕の手かじりにくるんだ。
 でね、サービス精神旺盛なもんだから、口の中にフィストしちゃった。
 上と下から僕の手が入ってグイグイやるでしょ。だもんだからよっぽど気持ち良かったんだろうな、目を白黒させてね、と思ったら失神しちゃって……。
 鼻で息吸えばいいのに。
 先輩、女ってあの時、体の中って一本の管になるんですよ。
 だって、僕彼女の体の中、胃の辺りで握手出来ちゃったんですもの。
 冗談ですよ、冗談。
 段々酔っぱらってきちゃった。
 笑わないで下さいよ。
 まな板の上で、目釘を打たれた鰻、そんな感じでね、僕の右手を軸にベッドの上で彼女ののたうちまわって〃スゴイスゴ〜イ〃と連発してるんだもの。
 このまま、内臓引っ張り出してやろうか、なんて思いましたよ、本当。
 手もくたびれてくるしね。それで抜いたの。
 こうなったら、うんと困らせてやれ、なんて思ってね。握りこぶし大きめにして抜いてったの。
〃生まれる、生まれるぅ〃……太腿抱えてうなってるの。
 何か僕も錯覚しちゃってね。思わず、〃気張って、はいもう少し〃なんて言いながら、彼女の腹さすってるんだよね、左手で。
〃もう少しで、頭ですよ〃……グリゴリこぶしでやりながら、僕言ってるの。
 彼女、歯をくいしばってけっぱってるの。
 お尻の穴なんか、菊の花弁がふうかふうか開いて、赤味が見えるんだもん。
 
 
 
 
〜〜『たまらなく熱い日』(藤井智憲)〜〜
 
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