官能小説販売サイト 香川潤 『聖少女〜香川潤短編集(3)〜』
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香川 潤    聖少女〜香川潤短編集(3)〜

目 次
青く甘い罠
聖少女の罠
聖少女妻
愛娘美肉の味わい
妄想・美少女なぶり
続 妄想・美少女なぶり
妹・狙われた夏服の美肉

(C)Jun Kagawa

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   青く甘い罠

     1

 目と目が合っただけで身体がしびれてしまうような感覚というものはそうそうないが、今日の出会いはまさにそのようなものだった。
 彼女はまだ高校生なのだった。二年生だ。
 肩よりすこし長いストレートヘア。両耳の上をクリップで留めている。プクッと丸いほお。こじんまりした顔つき。こぶりの鼻と唇に、黒目勝ちの大きな瞳。
 クラスの中でもまちがいなく一、二位をあらそう美人だ。いや、美人というより、かわいらしいという形容のほうがふさわしいかもしれない。日本人形を思わせるような愛くるしさがあった。
 身体つきも、日本人形にふさわしく、小柄だ。しかし、制服の胸はほどよく盛りあがっている。
 教室にはいった瞬間、その子に視線をからみとられ、私は年がいもなくうろたえてしまった。ゾクッとする感覚が身体の中心を通り、まっすぐ足の付け根にむかって走った。まさかと思ったが、私はいまにも勃起しそうになっていた。
 あわてて視線をそらし、私は教壇に立った。
 二年C組、男子十六名、女子二十四名。
 産休を取った女性教師のかわりに、臨時講師として英語を教えに来たのだった。
 四十歳ちょうどでサラリーマン生活に疲れきって、あてもなく退職したはいいが、妻子をかかえて就職に失敗し、浪人していた矢先だった。大学時代、教師の資格を取っていたことが幸いした。臨時講師の口が学生時代の同級生から持ちこまれたときは、心底ホッとしたものだ。
 そして今日がその授業の初日というわけだった。
 名簿で確認すると、彼女の名前は百瀬るい子というらしかった。
 私はなるべく彼女と視線を合わせないようにしながら、初日の授業をなんとか終えた。ときおり彼女のほうを見ると、視線が私の身体にからみつき、カナ縛りにあったようになってしまうのだった。私はなにか、彼女との出会いに宿命的なものを感じた。しかし、そのために逆に、彼女のことを意識から追いはらおうとした。
 すべての授業が終わり、歩いて帰りかけたとき、校門を出たところで彼女につかまった。
「飯島せんせ!」
「も、百瀬くん……」
 どうやら校門のわきで待ち伏せしていたらしい。しかし、なぜそんなことを……?
「うれしい。先生、あたしの名前、おぼえていてくれた」
「い、いや、その……」
「先生のお家、近いんですか?」
「いや、遠いよ。電車で帰るんだ」
「駅まで歩くんだ」
「そうだね」
「じゃ、ちょっとうちに寄っていってください」
「きみのうちに?」
「うん」
「しかし……なぜ……?」
「これ、地図だから」
 そういって、百瀬るい子は私の手の中にすばやく紙切れをにぎらせた。
「お、おい……」
「きっと来てね。大切な用があるの。家の者はだれもいないから」
 サッと私のそばを離れると、かけて行ってしまった。
 あとには、少女のさわやかなにおいが残された。
 私は、我に返ると、あたりを見まわした。ちょうど帰校時で、たくさんの高校生が校門からゾロゾロと出てくるところだったが、私たちに注意をはらっていた者はいない様子だった。
 私は手の中の紙をギュッと握りつぶし、まっすぐ駅に向かった。もちろん、るい子の家に寄るつもりなど、微塵もなかった。

「せんせ、やっぱり逃げるのね」
 駅の前でるい子が待ち伏せしていた。
「いや、逃げるというか、その……なんだね、きみは、いったい?」
「だから、先生に大事な用があるっていったでしょう? 生徒の頼みを聞いてくれないんですか?」
「そういうわけじゃないが、しかし、きみ、私は今日就任したばかりで……」
「あたし、一目見て、頼めるのは先生しかいないって直感したんです。ほら、よくあるでしょう? 目と目が合った瞬間に、ピピッときちゃう人って」
 私もそういう感じがしたよ、とはもちろん言わなかった。かわりに、私はたずねた。
「きみの頼みというのは、いったいなんだい?」
「それは、家に行ってから話します。とにかく、家に来てください」
 そういって、るい子は私の腕に自分の腕をしっかりとからませた。
「おいおい、よしてくれよ」
「先生、あたしのこと、嫌いなんですか?」
「いや、そういうわけじゃないが……しかし、いかにもまずいよ、こんなふうに生徒と教師がだね……」
「だから、早く行きましょう」
 るい子は私を引きずるようにして、歩きはじめた。

 彼女の家は、本当にすぐに近くだった。建て売り住宅だったが、かなり高級な部類に属する建て売りだった。まわりを塀に取りかこまれた敷地は広かった。
「だれもいないのかい?」
「うん。あたし、一人ッ子だし、父は会社、母も仕事に出てます。母はブティックをやってるんです。ふたりとも、夜遅くならなきゃ帰らないの」
「夕飯とかどうしてるの、きみ」
「なんでも自分でするのよ、こう見えても。よかったら、先生、あたしが作った夕飯を食べて帰るといいわ」
「とんでもない」
「でも、あがっていってくれるでしょ?」
 ここまで来てしまった以上、あがらないわけにはいかなかった。
 私はるい子の家の応接間に通された。私はソファに腰をおろした。
「待っててね、先生。いま、コーヒーをいれるから」
「あ、かまわないでくれよ。それより、用件を早く聞きたいな」
「なにか用事でもあるんですか、先生?」
「そういうわけじゃないが……」
「じゃ、ゆっくりしてって」
 るい子は応接間から出ていった。
 しばらくしてもどってきた彼女は、コーヒーカップを乗せて盆を持っていた。カップを私の前に置くと、私の隣に腰をかけた。私にぴったり寄りそうようにして。
 コーヒーを一口だけ飲んでから、私はたずねた。
「それで、大切な用事ってなんだね? 私になにを頼みたいというんだい?」
「これよ、先生」
 そういって、るい子はいきなり制服のブレザーのボタンをはずしはじめた。
「な、なにを……」
 ブレザーのボタンをはずすと、脱がずに着たまま、ネクタイをほどき、そしてブラウスのボタンもはずしていった。
「き、きみ!」
「すっかり脱ぐより、着たままのほうが興奮するでしょ?」
「百瀬くん、いったいなにをするつもりだ」
「お願いというのはね、飯島先生……」
 るい子はあのからみつくような視線で私の顔をじっと見ながら、ささやくように言った。
「あたしとセックスしてほしいの。うんとたくさん、して」
 
 
 
 
〜〜『聖少女〜香川潤短編集(3)〜』(香川潤)〜〜
 
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