官能小説販売サイト 南里征典 『丸の内欲望課長』
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南里征典    丸の内欲望課長

目 次
第一章 美人重役の密命
第二章 秘書室の情事
第三章 オフィスの名器狩り
第四章 ビル街の裸族
第五章 淫事盛んの相あり
第六章 名器狩りの秘密
第七章 営業部の誘惑美牝
第八章 広報室の挿入天使
第九章 派遣女子社員のしずく
第十章 究極の名器
第十一章 野望の門出

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   第一章 美人重役の密命

     1

「さあ、いらっしゃい」
 丸の内実業の企画開発課長、江見慎介がシャワーを終えてベッドに近づくと、社内でも美人の誉れ高い女監査役の三船美保子が、うれしそうに掛布をあけて誘う。
 江見慎介は、あけられた掛布のなかにすべり込み、一糸もまとわぬ三船美保子のぬめらかな裸身に両手をかけ、抱き寄せながらベッドに押し伏せる。
 唇を中心に、二人は結ばれあい、喘ぎ声が洩れる。まぐろの切り身のような美保子の舌がぬたっと、男の口腔の中に忍びこんで、江見のそれを誘いだし、絡まりあう。
 江見は接吻しながら、右手で美保子の乳房をみっしりと包んだ。てのひらに余るほどの実りと弾みが心地いい。当年、三十三歳のオーナー一族につながる財閥令嬢でもある独身女重役の乳房は、寝ていても裾くずれしないような標高の高さと、豊満さを持ち、押しねるたびに掌の中に根の据わった弾みを返してたゆたい、男をひどく歓ばせる。
「ああん……江見、感じちゃうっ」
 のけぞったはずみに、女重役は江見の固い尊厳を脇腹に感じたらしく、
「まあ……いやだわ。江見ったら、もう、こんなにして」
 たんでも絡んだようなかすれ声を洩らし、白魚のような手をのばして、男のかんにふとぶととたぎり勃っている肉根を握り込む。
「ああ……やけどしそうよ、江見。あなたったら、いつも、どうしてこんなにお元気なの……どくどくと脈打ってて……熱くて、ふとい……ああ、素敵っ」
「監査役の甘いカトリーヌ嬢の中に、早く這入りたいと言ってるんですよ、そいつがね」
 江見は美保子の耳許に囁いておいて首筋をねぶり、それから女監査役の熱く上気した湯上がりの全身の肌に、唇の洗礼を授けにゆく。
 三船美保子の肌は、ミルクを練り固めたように白く、滑らかである。なだらかな下腹部のあわいに、もっさりと繁茂した黒艶のある密毛のかたまりがそよいでいる。
 江見は、雪白の高い標高を保つ美保子の乳房に顔を伏せて、膨らみはじめた苺を吸いたてながら、右手をその下腹部に送り、もっさりと繁った彼女の毛むらを掻きあげた。
「相変わらず、毛深いじゃありませんか。これじゃハイレグをはいたら、はみだしてしまうでしょう。監査役はここ、剃らないんですか」
「剃るなんて、下品で、やあよう。そこらの泥臭いモデルや風俗の子じゃあるまいし……わたしは、手を加えない自然のままがいいわ」
 美保子は言いながらも、あん、と声を噴き、まないたの上でくぎを打たれた鰻のように、くねっと腰をくねらせた。
 江見の手がその時、恥毛を掻きあげ、葡萄色にぬたつき光る大小の陰唇のあわいを、指でこすりあげたからである。
「やあん、感じる」
「どうです、ここでしょう。こうされるのが、監査役はお好きなんでしょう? ん?」
 江見は、指を柘榴ざくろのように割れはじけた中に滑り込ませ、柔らかく溶けくずれた感触の肉びらを二指ではさんで、こすりたてる。
「ああん……だめよう……それ、弱いっ」
 丸の内実業の美人重役は、早くも腰をぶるぶるっと震わせて、いきそう、と呻き声を発した。
 たしかに、女監査役は、久しぶりに接する男の感触に酔い、もう充分、潤っていた。
 江見は、美保子の下腹部の毛むらを掻きあげて、潤いのほとりに指を這わせ、時折、亀裂上辺のクリトリスを押し捏ねたり、肉びらのあわいに、指を深く挿入したりする。
「あはっ……感じちゃう、江見っ」
 指を深く受け入れると、膣口をぴくぴく喰いしめて、美人監査役、三船美保子は、白いおとがいを弓のように反らせて、呻く。
「おやおや、どうなさったんですか、監査役。なかはもう、どろどろですよ」
 外陰唇の両のうねにまで蜜はしたたっており、江見がそそり出た剥き身のようなフリルを、指でつまんでこすりたてると、
「あん、それ、よわあい」
 よわあい、と美保子は、はばかりのない声をあげてシーツをわし掴みにする。そのたびにのけぞった胸の白い隆起が蛇のようにうねる。
「そこつ、そこよ、江見――」
 江見は、蜜がこぼれ出るぬめらかな感触を、えぐり動かす指の先に捉えていた。
 膣の中に指をくぐり入れた瞬間から、たしかに美人監査役はもう、日頃の慎しみと知性と正体をなくして一匹の牝になったように没頭し、激しく乱れきっている。
(ほう。だいぶ、男ひでりだったようだな)
 江見はそんな女体をたのしげに見ながら思う。
 三船美保子が、三十三歳の若さで丸の内実業の女重役でいられるのは、取締役社長、三船憲太郎の末の妹であり、財閥三船家の直系令嬢だからである。
 独身といっても、出戻り娘である。お茶の水の名門女子大を卒業した後、美保子は一度、大蔵省のエリートと結婚した。しかし性格の不一致から、その結婚は五年と持たず、彼女は二十九歳で協議離婚し、出戻り娘として、三船家に舞い戻ってきたのである。
 幸い、子供はいなかった。財閥令嬢なので、生活にも困らなかった。離婚後、一時は美貌と金と暇にあかせて、真紅のスポーツカーを乗り回し、六本木のディスコに通い、ヨット遊びや海外旅行にうつつを抜かす生活をしていたが、丸の内実業の社長業を継いだ長兄の憲太郎がそんな妹を心配し、「少しは真面目に仕事をしろ」と、会社機構の中に取り込み、あてがったポストが常勤監査役の仕事と肩書だった。
 もともと才媛だったし、人をそらさない魅力と、事務能力もあった。今では実力も備わった熟練監査役として、総務部や経理部に睨みを利かし、社内的には社長に劣らぬ発言力と影響力を有しつつあり、「丸の内実業の卑弥呼」とか、「美貌の若女帝」とかいわれつつある存在なのである。
 その上、実力がつくとともに、女としても輝いてきた。
 一般社員としては、雲の上のような存在であり、あだやおろそかに出来はしない。それで今も江見はねんごろに、女体に添寝する形をとり、全身愛撫に精出している。
 美保子のクリトリスは、今やもう女の塔というほどの勃起をみせ、膨らんでいる。
「そのむくれたところ、気持ちいいっ……江見、もっと、してして」
 江見は注文を入れ、芽立ちの両側のカバーを剥ぎ、指で女の塔を懇ろに押し捏ね転がす。
「ああっ」
 ――美保子は喉を震わせるような声をたてて、股をひらき、両足のかかとをシーツにつけて何度も持ちあげた腰をよじった。
 江見が美人重役を小抱きにして、ろうに励むにつれ、ごぼっ、ごぼっ、と美保子は、男の指に蜜をそそぎかけるほどになった。
「ねえ、江見……わたし、もうたまんない」
 三船美保子は、そう訴える。
「えっ、何がそんなに、たまんないんですか?」
「その、むくれたところよ。そこにそうされると、とてもたまんない」
「ああ、このむくれたところですね。ここを、こうすればいいんでしょう? ん?」
 美保子はあン、と白い喉首を長く反らせる。
 瞳が、とろんとしてきた。
「……弱いわ、そこ」
 溜め息を押し殺すような、掠れた声が飛ぶ。
「ああ……江見……そこを、そんなふうにぐねぐねしないで……美保子、頭の中がまっ白くなってよ」
「だったら、どうなんです。もう入れたいんですか」
 美保子の顔が、江見のほうにゆっくりとむけられ、男の顔を下からまぶしそうに窺いみて、彼女はもとめるように強く頷いた。
「……いれて。これを早く入れて……お願い」
 いつしか美人監査役は江見の股間の逞しく打ち揺らぐものを、ぐっと握り込んでいる。
「これよ……これよっ……もう、ちょうだいっ」
こらえ性のない人ですね、監査役って。いいでしょう。じゃ、参りますからね」
 江見は、蜜の海からいったん指をしりぞけ、身体を起こした。
 江見は、彼自身、もう股間のものを呆れるほどふとくたぎらせ、勃起させていた。仰角に打ち揺らぐそれを、美保子の顔の前に突きつける。
「ああ……見せないでっ……私に、それをっ」
 両手で顔を覆った次の瞬間、しかし女監査役のその両の手は前に突きだされて泳ぎ、江見の腰に武者ぶりつくように取りつくと、彼女はためらいを捨てて、半開きの唇を江見の膨れあがった亀頭冠に被せてきた。
「おや、そんなに欲しかったんですか。なら、思う存分、吸っていいですよ」
 どうぞ――と、江見は太平楽にぎょうする。
「ああ、江見ったら、どうしていつもこんなに逞しいの」
 美保子は江見の腰に取りつくと、一旦、顔を退け、ふとぶとといきり勃った男の肉根の根元を取り囲む繁みの剛毛を、腹のほうに指先で押しどけて、いっとき、油液が浮いたような瞳で、ぼうーっとみつめる。
「先っぽがてらてらと光って……ああ、凄い」
 声をつまらせて、感嘆し、そうして再び、亀頭冠にすっぽりと唇を被せてきた。
 頬をすぼめて深く吸い込むと、二、三度、顔を上下させる。それから浅く唇を退けると、くびれのまわりに舌を絡め、そうしてまた深く、吸引したりする。
「おおっ……うまい……監査役、駄目だ、弾けそうだ」
「いやあよう……はじけたりしたら、いやっ」
「そう言われましても監査役、お上手なんですよ。駄目だ、危ない。弾けそうだ」
「うふっ……慌ててるわ。気味がいい。私をお指一つで、舞いあがらせた仕返しよ」
「そんなことを言って……口の中にだしていいのですか」
「あ、それって、だめよう。口中発射なんて、もったいないもの」
 美保子がやっと口を離し、白い女体を蛇のようにくねらせ、江見の傍に横たわりながら、
「じゃ……いれて」
 耳の傍に口を寄せて、改めて、熱くそう囁く。
 江見の股間のものは、女重役の愛撫を受けて今やもうこんぼうのようにたぎって仰角に打ち揺らぎ、美保子の唾液に赤黒く濡れ光っていた。
「スキン、使わなくていいのですか」
「あたし、今日は興奮がひどいでしょう。きっと、生理日が近い気がするの」
「だったら、大丈夫ですね」
「……ええ。私の中に、いっぱい浴びせて」
 三船美保子はそう言うなり、秘口から微かに牝の臭気を漂わせ、いそいそと仰臥する。
 
 
 
 
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