官能小説販売サイト 砂戸増造 『女体奴隷』
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砂戸増造    女体奴隷

目 次
処刑願望のれ妻
いけにえロリータ
ブロンドの肉れい
痴態におぼれた血脈
みだらな家畜人
禁じられたとうつう
かんに昂ぶる裸女
美少女の変身

(C)Masuzo Sado 1986

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   処刑願望のれ妻

     ゆがんだ欲情

 あたしの名は西にしむら、年は38歳、結婚してもう二十年になる。はた目には何不自由ない、幸せを絵に描いたような人妻。
 自分で言うのもおかしいけど、健康でまだみずみずしさを失っていない体と、一応美女の部類に入る容貌の持主だと思っている。
 おっぱいとお尻の豊かなふくらみと張りも、まだ街で好色な男たちの眼をひきつける魅力がある。
 夫のえいはN物産の部長で、重役になるのも間近く、17歳になる息子のひであき、15歳の娘のの二人の子供たちも心身ともにすこやかに育っている。
 そんなあたしにも、十年前からある秘密と切実な悩みがある。
 あたしの白いむっちりした肌の内側でうずみだらな血の騒ぎ――あの忌わしい不倫の、変態的な欲情の悩乱が……。
 でも、あたしをこんなあさましい性癖にめさせたのは、実はあたしの夫なのだ。
 残酷で好色で冷血、飽くことを知らない肉欲の悪魔の化身、それが、あたしの夫!
 そしてあたしは、彼の生きた催淫剤としてなぶられるマゾの奴隷妻。
 背徳の快楽を満たすための密室として借りた北青山のマンションで、今夜もあたしは夫が選んだ淫虐狂のペアの嬲り責めと拷問に狂い泣いて、女の精を絞りつくされる。
 今夜のあたしの御主人さまは、夫の高校時代からの親友で外科医のかきぬま先生。でも、彼のパートナーになるレズのドミナが、どんなに美しい残酷な女性かは知らない。
 夫は今夜、横浜の柿沼先生のお宅にいる。
 彼のいけにえは、勿論お気に入りの柿沼夫人のようさんで、助手は彼の公然の愛人である部長秘書の。夫には百パーセントマゾのくせに、同性には血も涙もない冷酷なレズビアン・サディストの、25歳の妖艶な魔女!
 彼女の前にひざまずいて、熱い淫液の溢れるクレバスにしながら、あたしは何十回、殺してと哀願したことだろう!
 柿沼夫人の洋子さんとは、もう何十回となくダブルで嬲られ、レズの淫技の共演を強いられた仲だけど、お互いに全然しっなんかしていない。
 しっとりと女らしく魅力的な、子供の無い美貌の人妻の秘裂は、口惜しいけどあたしのよりて、夫の肉棒を食い千切りそうだという。
 でもよくしたもので、柿沼先生は奥様よりあたしがお気に入りで、この一年間殆んど、彼の専属の奴隷にして頂いている。
 毎週二回、彼は毎回違うレズのサド女性を連れてきて、あたしを責め抜いて淫乱な情欲をそそり尽して狂い泣かせてくれる。
 今では、あたしも彼をひそかに愛している。
 レズっも強いあたしは、美しくて残忍なドミナの、女の弱点と秘密を知りつくした指と舌の秘技と男のアレのように硬く充血した肉芽に狂い焦がれている。
 その日もあたしは、家事をお手伝いさんに任せて、お昼過ぎに北青山のマンションへいそいそと出かけた。
 明治神宮の森を見下ろす閑静なマンションの八階にある三DKのスイート・ルームは、あたしたち夫婦の歪んだ罪深い悦楽のための、自由で秘密なスペースなのだ。
 結婚後十年って借りたこの813号の部屋で、夫は一年間かけてあたしを完全なマゾ女に調教した。
 三人の美しくて冷酷な夫の情婦が、彼と一緒にあたしにレズの女役を仕込んだのだ。
 夫以外の最初の男としてあたしを征服し辱しめたのは、夫の兄だった。
 それから半年、あたしは兄夫婦の嬲り者にされ、二年前から、夫は誰か他の人の前でなければ、あたしを抱かなくなった。
 そして毎週の水曜と土曜、夫以外の男性と女性のサドのペアが、あたしのゆがんだ欲情にかれた女盛りの体を徹底的にいたぶってけがす、淫売婦も同然のあさましい生活が始まった。
 この完全防音の処刑の部屋で、あたしは貞淑な妻と優しい母親の仮面をかなぐり捨てた、マゾの淫乱女になり切って声を限りに泣き叫び、よがり狂い、あらゆる苦役と辱しめに陶酔して、罪深い悦楽に酔いれるのだ。
 ドアを開けて室内へ入った瞬間、あたしのいまわしい割れ目は熱い粘液に潤み、どんな苦痛にも、どんな汚辱にでも耐えられる、魔性の女に化身してしまう。
 十畳大の居間がごうもん室で、家具らしいものはあたしの血と涙と汗と痴液のしみついた皮のソファだけ、それ以外は夫がヨーロッパとアメリカから集めた、あらゆるごうもん器具が壁際にズラッと並び、三十本のさまざまな形とサイズの鞭と淫らな責め絵が壁の二面を飾り、一面は全体が鏡貼りになっていて、天井の四ヵ所から頑丈な鉄の鉤につけられた滑車とロープが垂れ下って、淫乱なマゾ女を望みのポーズで吊るせるようになっている。
 寝室には拘束具のついた円形の大型廻転ベッドと逆L字型の吊るし柱があり、天井は鏡。
 広い白タイルの浴室は、浣腸の設備が完備され、あたしがメンスの時のせっかんと肉刑、ご主人さまとドミナの聖水を口移しで飲まされる時に利用される。
 男のものが怒張した時の形と大きさのビデも、お仕置の器具のひとつとしていつも使われる。
 あたしは殆んどの拷問とりょうじょくに耐えられるように夫に調教されているけれど、あたしを嬲って昂奮したドミナのメンスの時の秘裂をめさせられて、あの生臭く鼻を刺す異臭のある経血をすすり飲まされる屈辱にだけは耐えられず、いつも半狂乱になって抵抗してしまう。
 それでもあたしは、苦痛と汚辱のあやしくめくるめく魅惑の痴獄から脱け出そうという気にはなれない。
 居間・寝室・浴室に二台ずつセットされた完全自動のビデオ・カメラが、あたしの痴態のすべてをとらえて、プレイの翌日ここを訪れる夫と彼の若い愛人の劣情を唆る媚薬になるのだ。
 その日は何か特別な予感があたしを異常に昂ぶらせて、硬く充血した肉芽がきついパンテイのクロッチにこすれて、気が遠くなるような被虐のムードにあたしをどっぷり浸らせていた。
 近くの紀の国屋インターナショナルで、ステーキとサラダとデザートのアイスクリーム、夜食のサンドイッチの材料を仕入れてきて、あたしの血涙を吸いつくす淫魔たちのための夕食をいそいそと用意し終ると、もう五時だった。
 あたしのご主人さまと女主人さまは、いつも必ず六時に訪れる約束になっている。
 シャワーを浴び、念入りにビデを使って女の快楽の通路を清め、うっすら生えかかった恥毛をシェーバーで剃り落とし、浣腸をして腸の中もきれいにしてから、髪のセットとお化粧にかかる。
 鏡の中のあたしは、目のまわりが荒淫のやつれに少し黒ずみ、小じわが見えるけど、肌はしっとりとつややかで素肌でもまだ充分美しい。
 長い髪をまとめて柿沼先生の好みのひっつめにい上げ、鮮やかなローズ色のリップスティックで濃いめに唇を描く。
 もうすぐ彼のドキドキ脈打つ紫色の肉柱を口一杯にくわえて、舌を鳴らしておしゃぶりできると思うと、ぴったり合わせた裸の内腿に熱いぬめりを走らせてしまう。
 おっぱいも固く張り切って、突き立った敏感な乳首が肉芽と同じように妖しく疼いている。あさましい淫乱の変態女、それがあたしという女の本性なのだ。
 男たちがあたしのひっつめ髪を好むのは、顔を平手打ちにし易いのと、それがあたしのマゾ性を異常に狂い昂ぶらせるからだ。
 鏡に向って立ち上り、裸の全身を映してみる。お乳の張りも、ウェストのくびれも、お腹の脂肪もとても38歳のとし女とは信じられないグッド・シェイプだ。上つきの恥毛を剃り上げた割れ目から、花唇の上半分と、数え切れない程の愛戯に小指の先くらいに発達した硬い肉芽がぬらめいて突き出している。
 思わず自慰にふけりたい激しい衝動をやっと抑えて、ピンクのハイレッグ・カットの絹のパンテイだけを着け、素肌の上にターコイズ・ブルーのイタリー製のシルクのワンピースを着た。
 時計の針が六時に近づくにつれて、あたしの罪深い肉欲のうずきは狂おしさを増して行く。
 どんなむごい責め苦を受けたっていい、気が狂うほど辱しめられたい、と思うだけだ。
 今夜の若いドミナが、どれほどあたしを気違いじみた快楽の陶酔に誘うか、あたしの第六感は敏感に嗅ぎ取っていた。
 もうパンテイのクロッチが、とめどもなく湧き出す甘い淫蜜でぐっしょりと濡れている。
 今夜も彼は、若く美しいドミナの熱い残忍な目の前で、あたしにセンズリの辱しめを強いるのだろうか?!
 あたしは、本来男の手淫を意味するその淫猥で下卑た言葉の、いかにも汚い語感にいつもしびれてしまう。
 サドの男性もレズの女性も、好んで〃センズリ〃という言葉を使うのだ。
 あたしは、発狂寸前の淫らな血の疼きにやっと耐えながら、食卓の用意を整えた。
 熱があるみたいに顔が異様に上気し、体がってじっとり汗ばんでいる。
 六時三分過ぎに、待望のチャイムが鳴った。飛びつくようにドアを開けて、柿沼先生の横に冷やかな笑いを含んで立っている若い女性、というより少女を見た時、あたしはショックのあまりに呆然と声を呑んで立ちすくんだ。
 
 
 
 
〜〜『女体奴隷』(砂戸増造)〜〜
 
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