官能小説販売サイト 矢切隆之 『美少女・調教』
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矢切隆之    美少女・調教

目 次
第一章 美少女、哀願
第二章 美少女、調教
第三章 美少女、生贄
第四章 美少女、凌辱
第五章 美少女、羞恥
第六章 淫れる母娘

(C)Takayuki Yagiri

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   第一章 美少女、哀願

     1

 アルバイターの友野孝彦が、早朝から深夜までの警備員の仕事を終えてアパートに帰る途中のことだった。
「おにいさん、助けて」
 突然、路地の奥の暗闇から一人の少女が飛びだしてきたのでびっくりした。
 見ると、可愛いセーラー服の美少女だった。夜の十一時十分。こんな時間にセーラー服の少女が闇のなかから躍りでてくるなんて、普通じゃなかった。
 セーラー服の少女の全身からは、どことなく、淫らな感じがただよっている。胸のスカーフがホックからはずれ、いまにも青い果実が躍りでてきそうになっているせいかもしれなかった。
 紺色のセーラー服のスカートの裾もみだれ、裾に泥が付いている。からだのどこかになにか仕掛けがされているみたいに、歩きにくそうだった。白のソックスもよごれ、可愛い女学生用の靴にも、泥が付いている。
「どうしたの」
 友野はびっくりしたが、しがみついてくる少女の肩に手をかけた。
 彼にすがりついてきた少女の足がもつれ、上気している頬が赤く染まっている。そしてなやましい吐息が、口紅を塗った可憐なくちびるから洩れだしている。
(この女の子は、もしかしたら非行少年たちから凌辱されそうになって、逃げ出して来たのかもしれない)
 咄嗟に友野がそう思ったのは、少女の髪の毛がみだれて、セーラー服の胸とスカートの腰の部分に、枯れ葉がついているせいだった。
 時計を見ると、夜中の十一時を過ぎている。
 彼は少女が飛び出してきた路地の奥の方向に眼をやった。遠くに大きな白い鉄筋の建物が見えた。
 だが、少女を追ってとびでてくる者の姿がない。正直のところ、彼はほっとした。
「ああ、おにいさん、あたし、こわい」
 少女が息をはずませ甘えた声を出して、彼の胸に飛び込んできた。
 暗く重たい闇がひかえている路地の向こうには、大きな建物が見える。それは、最近になって大きな近代的なビルに建て替えた鎌田病院で、病室の明かりが見えていた。
「こわいって、きみ、どうしたの、え、誰かわるいやつに襲われたの」
「あ、ああ……、ちがうわ」
「でも、こんな遅くまで、なにをしていたんだ」
 アパートに向かう細い路地を歩きだしながら、少女が彼に凭れて歩きだした。
 友野は自分に寄り添ってついてくる少女のあどけない顔を見た。
(こんな可愛い妹がいたら、いいな)
 友野には妹がいない。だからよけいに、そんな思いにかられたのかもしれなかった。
 街灯の光の輪のなかに浮かびあがったのは、テレビに出ているヤングタレントみたいに清純で、魅力的な少女の顔だった。
 どことなくセーラー服とチグハグな印象をあたえるのは、美少女のくちびるには、はみだすほどに、真っ赤な口紅が塗られていることだった。その花びらのように形のいいくちびるからは、あえぐような悩ましい声が洩れだしている。
 額にかかってカールした髪の毛、大きなつぶらな瞳、そのあどけない顔と対照的なルージュがどことなく淫らな感じだった。
「正直に言ってごらんよ。え、だれかに追われていたんだろ」
「言えないわ」
 彼の腕に自分の腕をからめて、少女が泣きそうな顔をしている。
 気になるのは、少女は足を怪我しているのか、どことなく歩きにくそうにしていることだった。
 一歩踏み出しては、もう一方の足をひきずるようにしている。そしてやるせない吐息が口から洩れている。
 生まれつき足がわるいというよりも、水泳で足がつったときのように、足の腱がひきつっているような歩き方だった。
「どうしたの、その足」
「ううん……、ああ、なんでもないの」
 少女はそう言いながらも、足がもつれ、くちびるからはせつない啜り泣きのような声をだして、息をはずませている。
 顔をちかづけると、少女のくちびるから甘い果実の薫りがする。
 友野はこんなに女の子と顔を接近させるのははじめてだったので、胸がドキドキしてきた。美しい少女は、もぎたての果実みたいな匂いがした。
「今夜、おにいさんのお部屋に、つれてって」
 友野の腕にしがみつくようにして、少女が言った。
「きみ、なまえはなんて言うの」
「川上小百合よ」
「で、年はいくつ? まだ、高校生なんだろ」
「そう、高校二年」
「そんなセーラー服姿で、どうして、こんな夜遅くまで、こんなところをほっつき歩いていたんだい」
「だから、言ったじゃん、そんなこと、聞かないでって」
「わかった、きみ、家出少女なんだろ」
「ちがうわ、でも、おうちには帰らない」
「じゃ、家出とおなじじゃないか」
 街灯の明かりのなかで、友野は少女の着ているセーラー服につつまれた胸を見た。
 まだ青い果実を思わせるやわらかな線が、なやましく揺れている。十六歳にしては豊かな乳房だった。腰のあたりも、スカートの上からではっきりしないが、熟れた女の曲線を感じさせる。
 セーラー服の白線を見た。二本の線の途中が切れていて、そのまんなかに学校のマークらしいものが見える。しかし、それは友野が知っている学校ではなかった。
「学校にも、行っていないね」
 少女の髪の毛が頬に触れるのをくすぐったく感じながら、友野が言った。
 外国製の香水を首のあたりに付けているのか、髪の毛から首筋にかけて、とてもいい匂いがただよっている。
 いままで女の子とあまりデートらしいデートをしたことのない友野の気持ちのなかに、こんなふうに美少女と歩いている自分をほこらしく思う気持ちが生まれていた。だれか友人に、美少女と腕を組んで歩いているこんな姿を見せてやりたい。そう思ったが、真夜中のいまごろ、歩いている友人がいるはずもなかった。
「おにいさん、いいでしょ、今夜、わたしを泊めて」
 顔をあげて、息をはずませながら、せつなそうに眉をひそめて少女が言った。
 友野はドキンと心臓の鼓動を高鳴らせる。
 いままでガールフレンドとつきあったことがないわけではないが、こんなふうに、女の子のほうから積極的に泊めてくれと言われたことはなかった。
 あらためて少女の顔を見ると、くちびるに真っ赤なルージュを塗ってはいるが、まだどことなくあどけない感じの美少女である。非行に走るような、すれた印象の少女ではなかった。それに、なんといっても彼が手に入れたくてもいままで高嶺の花だった美少女が、自分から彼の胸に飛び込んできたよろこびが大きい。
(泊めてくれだって、まさか、夢を見ているんじゃないだろうな)
 少女が彼に腕をからませてきた。友野は少女の弾力に満ちた胸のふくらみが、歩くたびに、やわらかく自分の肘に触れるので、ドキドキしていた。
「やっぱり、きみは家に帰ったほうがいいよ、だって、家の人がいるだろ、え、お母さんだって、心配してるぜ」
「いいの、ママは心配なんかしていないわ」
「きみのパパは……」
「パパは死んじゃったわ」
 寂しそうに眼を伏せた少女の顔を見て、友野はわるいことを聞いた気持ちになった。
「ごめんよ」
「いいのよ、そんなこと、でも、わたし、今夜はどうしてもおにいさんのところに、泊めてほしいの」
 友野のこころのなかで、少女と過ごす夜がバラ色に感じられてきた。
(こんな少女といっしょに、おれのアパートで、夜を過ごせるなんて)
 そう思うだけで、頭がクラクラしそうになる。
 都会に出てきて二年目で、私立L大学の法学部の二年生であるこの青年は、好きなスポーツカーを買いたくてバイトをしていた。だが、ときどき、夜になるのがおそろしいくらいに、ひとりになると孤独を感じることがある。
 そんなときはたいてい、アルコールの力を借りて、せんべい布団のなかで眠ってしまう。それなのに今夜は、このセーラー服の美少女が、自分から部屋に泊めてほしいと言っている。
 心をときめかせるなというほうが、無理というものだった。
(こんな美少女を拾ったんだ。誰が、こんな落とし物をしたんだろう。だが、こんなすばらしい拾い物をしたことを、おれはよろこぶべきなのだろうか)
 二十一歳の青年の胸が、大きな期待と、なにか罠があるのではないかという半信半疑の思いで複雑になる。
「いいけど……、でも、おれ、きみのママから娘を誘拐したなんて、訴えられたらヤバイもんな」
 言葉とは裏腹に、友野の心臓がこわれるほど緊張している。こんなに美しい少女を抱けたら、死んでもいいような気持ちになる。
「おにいさんに、迷惑はかけない。それは約束してもいいわ」
「本当だね」
「で、おにいさん、なんて名前なの」
「おれかい、友野孝彦」
 彼は少女を泊める決心をしてそう名乗った。すでに目の前に、馴染みのあるモルタル壁に囲まれた彼の住むアパートが見えてきた。
 
 
 
 
〜〜『美少女・調教』(矢切隆之)〜〜
 
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